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キーワード「耐震設計審査指針」を含む投稿一覧

  • 原発の耐震基準

    2020/06/26
    16:28

    原発の耐震性は基準地震動であらわしています。

    基準地震動とは「施設(原発)の供用期間中に極めてまれではあるが発生する可能性がある」地震動のことを言い、

    それによる地震力に対して施設の「安全性が損なわれることがない」ように設計しなければならない・・・という事です。

    要するに原発にどの位の地震が来るかを予測してそれを基準地震動として何ガルかを決め、

    それに耐える様に原発を作りなさいということです。

    従来は耐震ガルを2通り示の仕方をしていました。

    ●最初の設計地震動(ガル)

     S1 その場所で実際に起こりそうな最も大きい地震(設計用最強地震)

     S2 起こりそうにないが万が一に備えて想定する地震(設計用限界地震)

     

    わざわざS1、S2にわけてどのガルにも耐える原発を作ったのです。

    最初からS2の基準で作れば良いと思います。

    しかし阪神淡路大地震や新潟中越地震のあとS1やS2を超えるガルが記録されたため慌てて見直しました。

    そして2006年9月19日に「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」が見直されました。

    その結果、「計算し直したらもっと大きい地震ガルにも耐える事が分かりました」、と新基準地震動(ガル)を2007年に決めました。

    それが2006年版SS規準です。

    そして更に今回ストレステストした結果更に丈夫なことが分かりましたと、大きい数字にしてしまったのです。

    前にも書きましたが、

    補強も修理もしないで「良く調べたらもっと丈夫でした」と言うことで

    だんだん原発が丈夫になるのですから変なことです。

    全国の原発の耐震ガルがどのように変化(強引に変化させた?)したかの表をまとめました。

     

    会社名

    発電所

    号

    1981年

    S2旧基準

    1995年S2

    書類再確認

    2006年

    SS新基準

    ストレステスト

    終了後

    安全停止規準

       2011.3.現在

    北海道

    泊

    1

    370

    370

    550

     

    水平(原子炉建屋4F)   390

     

     

    2

    370

    370

    550

    1023

    水平(原子炉建屋4F)   390

     

     

    3

    370

    370

    550

     

    水平(場所不明)    200

    東北

    東通

     

     

    375

    450

     

    水平(原子炉建屋)   290

     

    女川

    1~3

    375

    375

    580

     

    水平(原子炉建屋1F)   200

    原子力発電

    東海

    2

    270

    380

    600

     

    水平(原子炉建屋2F)   300

     

    敦賀

    1

    368

    532

    800

     

    水平(原子炉建屋1F)   300

     

    敦賀第

    2

    532

    532

    800

    1416

    水平(原子炉建屋1F)   500

    東京

    福島第1

    1~6

    265

    370

    600

    停止中

    水平(原子炉建屋B1)   135

     

    福島第2

    1~2

    270

    370

    600

    停止中

    水平(原子炉建屋B2)   150

     

     

    3~4

    350

    350

    600

    停止中

    水平(原子炉建屋B2)   150

     

    柏崎刈羽

    1~4

    450

    450

    2300

    2967

    水平(原子炉建屋2F)   185

     

     

    5~7

    450

    450

    1209

     

    水平(原子炉建屋2F)   185

    北陸

    志賀

    1~2

    490

    490

    600

     

    水平(原子炉建屋3・4F)505

    中部

    浜岡

    1~2

    450

    600

     

     

     

     

     

    3~5

    600

    600

    800

     

    水平(原子炉建屋3F) 280

    関西

    美浜

    1~3

    400

    405

    750

     

    水平(補助建屋B1・4)  160

     

    高浜

    1~2

    360

    370

    550

    935

    水平(補助建屋B1)   160

     

     

    3~4

    370

    370

    550

     

    水平(外周建屋3F)  270

     

    大飯

    1~2

    405

    405

    700

     

    水平(補助建屋1F)  160

     

     

    3~4

    405

    405

    700

    1141

    水平(周辺建屋3F)  390

    中国

    島根

    1

    300

    398

    600

     

    水平(原子炉建屋BF) 140

     

     

    2

    398

    398

    600

     

    水平(原子炉建屋3F) 350

    四国

    伊方

    1

    300

    473

    570

     

    水平(補助建屋B1)  140

     

     

    2

    300

    473

    570

     

    水平(原子炉格納施設) 320

     

     

    3

    450

    450

    570

     

    水平(原子炉建屋3F) 390

    九州

    玄海

    1~2

    270

    370

    540

     

    水平(補助建屋B5)    140

     

     

    3

    370

    370

    540

    945

    水平(補助建屋B1)  310

     

     

    4

    370

    370

    540

     

    水平(周辺建屋B1)  220

     

    川内

    1

    270

    372

    540

    1004

    水平(補助建屋1F)  260

     

     

    2

    372

    372

    540

    1020

    水平(補助建屋1F)  260

    1. 旧地震動は1981年からです

      1995年の阪神淡路大震災で書類上の見直しがされ、耐震性が上がった

    2. 旧基準及び見直しにはS1とS2がありますが、この表ではS2のみを書きました。

    S1 起こりそうな最大地震に耐えるガル

    S2 起こりそうにないが万が一を想定したガル

    3. 2006年に新基準が出来、S1、S2をあわせてSSと表示する事になった

    4. ストレステストの結果は大幅に安全だという事が分かった???

      黄色の線の部分を見てください。

      不思議な事に何もしなくても調べるたびに原発はどんどん丈夫になっている事がわかります。

    数倍です。

    こんなにいい加減で危険な変更が一部の専門家で行なわれているのです。

    5. 地震が来た時制御棒が入って緊急停止するガルが安全停止規準です。

      たて・横・垂直の規準がありますが、一番大きい数字を書きました

      いくら安全に緊急停止しても、

      パイプ類が破損して冷却水が停止すればメルトダウンすることを今回学びました。

     

     

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  • 石橋克彦の警告

    2020/06/22
    15:54

    神戸大学の応用地震学の教授だった石橋克彦氏も1990年代半ばから原発震災と言う言葉で警告を続けてきました。

    沢山の論文がありますが、新聞に投稿と言う形で発表したものを転載します。

     

    ◎「今こそ原発震災の直視を」   朝日新聞「論壇」投稿原稿   1999年10月25日

     ・・・・政府・電力会社は、原発は「耐震設計審査指針」で耐震性が保証されているから大地震でも絶対に大丈夫だという。

     しかし、その根底にある(地下の岩石破壊現象)と地震動(地震による揺れ)の想定が地震学的に間違っており、

     従ってそれに基づいた耐震性は不十分である。

     そもそも日本列島の地震の起こり方の理解が進んだ今となっては、

     列島を縁取る16の商業用原発(原子炉51基)のほとんどが、大地震に直撃されやすい場所に立地している。

     日本海東縁~山陰の地震帯の柏崎刈羽・若狭湾岸・島根、「スラブ内地震」という型の

     大地震が足元で起こる女川・福島・東海・伊方、東海巨大地震の予想震源域の真っ直中の浜岡などである。

     原子炉設置許可の際、過去の大地震や既知の活断層しか考慮していないが、

     日本海側などでは大地震の繰り返し年数が非常に長いから、過去の地震が知られていない場所の方が危険である。

     また、活断層がなくてもマグニチュ-ド7級の直下地震が起こり得ることは、現代地震学の常識であるのに、

     原発は活断層のないところに建設するという理由でM6.5までしか考慮していない。

     しかも実は、多くの原発の近くに活断層がある。

     最近、島根原発の直近に長さ8Kmの活断層が確認されたが、中国電力と通産省は、

     それに対応する地震はM6.3にすぎないとして安全宣言を出した。

     長さ8Kmの活断層の地下でM7.2の1943年鳥取地震が起こって大被害を生じた実例も多く、この安全宣言は完全に間違っている。

     要するに、日本中のどの原発も想定外の大地震に襲われる可能性がある。

     その場合には、多くの機器・配管系が同時に損傷する恐れが強く、多重の安全装置がすべて故障する状況も考えられる。

     しかしそのような事態は想定されていないから、

     最悪のケ-スでは、核暴走や炉心溶融という「過酷事故」、さらには水蒸気爆発や水素爆発が起こって、

     炉心の莫大な放射性物質が原発の外に放出されるだろう。

     一般論として原発で過酷事故が起こりうることは電力会社も原子力安全委員会も認めている。

     一方、米国原子力規制委員会の報告では、地震による過酷事故の発生確率が、

     原発内の故障などに起因する場合よりずっと大きいという。

     ・・・・原発震災は、おびただしい数の急性および晩発性の死者と障害者と遺伝的影響を生じ、

     国土の何割かを喪失させ、社会を崩壊させて、地震を感じなかった遠方の地や未来世代までを容赦なく覆い尽くす。

     そして、放射能汚染が地球全体に及ぶ。

     ・・・・地震活動期に入りつつある日本列島で51基もの大型原子炉を日々動かしている私たちは、

     ロシアンル-レットをしているに等しい。

     この地震列島・原発列島に暮らすすべての人々が、この現実を正しく知って、どうすべきかを考える責任がある

    (神戸大学教授 地震学 投稿)

     

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