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キーワード「高血圧治療ガイドライン」を含む投稿一覧

  • 始めに~血圧の状態

    2020/10/14
    16:23

                              2014年11月に文京区で講座を開いた内容です

     

    こんにちは、皆さんとは約1年ぶりの再会です。

    今日は高血圧のお話をします。

    皆さんの中には血圧を下げる薬を

    飲んでいる方もかなりいらっしゃると思います。

    そして色々と不安を感じている方も

    居られると思います。

     

    最初は私たち普通の日本人が

    どのような血圧の状態のあるのかをお話します。

    まず、厚生労働省が

    平成26年の3月に発表した

    「国民健康・栄養調査報告書・平成24年の調査」では

    次のように区分しています。

     ◎高血圧有病者  

       上 140mmHg以上 又は 

       下 90 mmHg以上

     ◎正常高血圧者  

       上 130~139 

       下 85~89

    病気の高血圧と正常な高血圧・・・・

    なにか分かりづらいですね!

    あっちこっちと気兼ねして

    このようにしたのだと思いますが・・・・。

    つまり140以上を高血圧、

    それ以下は正常ということです。

    今までの130以上を高血圧として

    治療してきたことと比べると

    少し緩和しています。

     

    そこでこの厚生労働省の発表を詳しく見てみます。

    表にしてみました。

    ● 血圧の分布

     男性

    分類

    40代

    50代

    60代

    70歳以上

    高血圧有病者

    32.3%

    57.3%

    65.2%

    75.5%

    *有病者の内 服薬者

    16.3%

    34.7%

    58.4%

    71.5%

    正常高血圧

    19.5%

    16.8%

    14.3%

    11.2%

    *正常高血圧の内 服薬者

    不明

    不明

    不明

    不明

    参考:有病者と正常高血圧の合計

    51.8%

    74.1%

    79.5%

    86.7%

     女性

    分類

    40代

    50代

    60代

    70歳以上

    高血圧有病者

    12.6%

    33.5%

    52.8%

    73.3%

    *有病者の内 服薬者

    26.0%

    37.5%

    61.2%

    73.2%

    正常高血圧

    12.7%

    17.0%

    16.5%

    10.7%

    *正常高血圧の内 服薬者

    不明

    不明

    不明

    不明

    参考:有病者と正常高血圧の合計

    25.3%

    50.5%

    69.3%

    84.0%

    この表で分かることは

    1. 従来の基準、つまり黄色の高血圧有病者と

     正常高血圧の合計を見てください。   

     男性では40代から半数以上が高血圧に入ります。   

     女性では50代からです。

     恐らく閉経でホルモンの変化があるせいでしょう。   

     特に60代以上では男女とも2/3以上が高血圧です。   

     高齢者ほど真面目に薬を飲んでいることも分かりますね。

    2. 新基準の高血圧有病者だけを見てみます。 

     男性では50代以上、

     女性では60代以上の半分以上が

     高血圧になっています。   

     テレビで成人のほとんどが高血圧だとする

     コマ-シャルがありますがその通りですね。   

     しかし何か変だと思いませんか?   

     文明国家でしかも世界でも有数な

     「長寿の国」の国民の半分以上が高血圧、   

     半分以上が不健康なんて・・・・   

     これは、基準が厳しすぎるからだと私は思います。

     

    基準が厳しくて患者が多くなれば

    薬がどんどん売れます。

    そこで次に薬の売上げを見てみますが、

    その前にに基準がどのように

    厳しく変化したのか見てみましょう。

     

    基準値は、国際的、国、学会と

    色々ありますが、合わせて見て見ます。

    上(収縮時)だけで下(拡張時)は省略します

     

    ● 1990年 高血圧診療の手引き

     上が常時170~180 mmHgの人

      治療はまず、非薬物療法を行い、

      降圧剤は少量で開始、徐々に降圧を図る

     降圧の目標は

      60歳代で 140~160 mmHg

      70歳代で 160~180 mmHg

    1990年には、170 mmHg以上の人が

    治療対象だったのです。

    そして治療目標は70歳代で160mmHgだったのです。

     

    ● 1999年 国際高血圧学会の指針

      高血圧   上160 mmHg以上

      境界域   上140~159 mmHg

      正常血圧  上140 mmHg未満

     この時点では140までの人を正常、

     160以上を高血圧としていました。

     つまり140~159までの人は境界域として

     高血圧としていなかったのです。

     まあ少し高めですね・・・・でしょう

     

    ● 2000年 高血圧治療ガイドライン

     80歳代では積極的な治療を行なうべきである

     70歳代  上が160~170 mmHg以上

     治療目標は上が160 mmHg

     緩慢な降圧に心掛ける

     

    ● 2004年 高血圧治療ガイドライン

     いずれの年齢でも 上が140 mmHg以上

     

    2004年の時点では高血圧患者は

    推計で5000万人とされました。

    そして少しずつ基準が

    厳しくなっているのが分かります。

    推計5000万人といわれる

    高血圧患者に如何にして薬を売るか・・・・・

    企業として売り上げ増加を

    考えるのは当然でしょう。

     

    それでは高血圧治療薬の売上高と売上げです。

    つづきを読む

  • 正常な血圧の範囲

    2020/10/14
    16:20

    最近は血圧が少しぐらい高くても

    問題がないのでは、

    という意見が増えてきました。

    色々な基準も見てみましょう。

     

    [日本総合健診学会のデータ-]

    ● 最高血圧の基準(正常な)範囲  日本総合健診学会発表

       注:折れ線グラフから数字にしたため大まかな数字です。

     全国70万人の健診結果からの年齢別の基準範囲

     基準範囲とは正常な人の95%が含まれる数値

     正常な上限と下限の範囲に入っていれば95%の範囲です

     男性の最高血圧のみ表にしてみました。

     年齢

    正常な上限

    正常な下限

    目標の範囲

    45~49

    150

    90

    110~130

    50~54

    155

    90

    112~134

    55~59

    161

    90

    113~138

    60~64

    163

    92

    115~140

    65~69

    163

    98

    120~143

    70~74

    168

    98

    121~145

    75~79

    167

    103

    123~146

      ☆女性の表は省略しますが

       60歳以上では似たような数値になります

     55歳以上では160を越えていても正常範囲です。

     高齢者は高いほど正常に入っていますね。

     もし治療したとしても70~74歳以上では

     目標は145位であればOKです。

     最低血圧の表も省略しますが、

     中高年では100前後までは正常範囲に入ります。

     

    [日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が

            協力して調査、発表]

          2014年4月5日に公表されました。

    ●  検査基準値及び有用性に関する調査研究小委員会から

     約150万人の人間ドック検診受診者から

     いわゆる健康人34万人を選び、

     最終的にその中から超健康人(スーパ-ノ-マル)の人

     1万から1万5千人から健康人の

     基準範囲を求めたものです。

     超健康人とは変な言葉ですが、

     超健康な人の数値は

     一体はどれ位になっているのかを

     知る上で参考になると思います。

     それによるとメタボ検診と違って

     かなり緩い基準値になっています。

     先に基準を決めるのではなく、

     健康な人はこの範囲に入っているという数字です。

     27項目を調べていますが、

     その中から血圧だけではなく参考までに、

     メタボ検診に関係のあるものも記載します。

     

    男性

    女性

    従来(男女共)

    HDLコレステロ-ル

    40~92

    49~106

    40~119

    LDLコレステロ-ル

    30~80歳

    72~178

    30~44歳

    61~152

    60~119

     

     

    45~64歳

    73~183

    65~80歳

    84~190

    総コレステロ-ル

     

    30~80歳

    151~254

    30~44歳

    145~238

    140~225

    45~64歳

    163~273

    65~80歳

    175~280

    HbA1c

    4.97~6.03

     

    30~44歳

    4.83~5.83

    5.5以下

    45~64歳

    4.96~6.03

    65~80歳

    5.11~6.20

    血圧  上

        下

    88~147

    88~147

    129以下

    51~94

    51~94

    84以下

    BMI

    18.5~27.7

    16.8~26.1

    25以下

    中性脂肪

    39~198

    32~134

    30~149

     注:健康な人は上の血圧が88~147であること

       総コレステロ-ルは男性で254、

       65歳以上の女性で280となっています  

       血糖値(HbA1c)は6を超えています  

       日本人間ドック学会と

       健康保険組合連合会が

       協力したことでも分かるように、  

       薬の乱用は当然のことながら

       医療費の赤字になります。  

       全国の健康保険組合が赤字で

       医療費を減らす為に

       協力したのではないでしょうか。

     

    日本高血圧学会も少しずつですが

    基準を緩くしています。

    ● 高血圧治療ガイドライン 2014年

    年齢

    最大

    最小

    <75

    <140

    <90

    家庭

    <135

    <85

    75<

    <150

    <90

    家庭

    <145

    <85

     注:75歳以下なら 

       病院で計って140、

       家でなら135まではOK

       75歳以上は  

       病院で計って150、

       家でなら145まではOK

    これはガイドライン2014年版です。

    ガイドラインの2017年版ではそのまま踏襲していますが。

    2019年版では再び上で130に戻しました。

    脳や心臓も病気の再発を防ぐ効果が判明したとのことですが、

    総死亡には変化してないとの結論なので

    疑問が残ります。

     

    血圧が高いことが、

    健康上良いか悪いかという問題と別に、

    経済的問題も考えるようになりました。

    そうしないと健康保険がパンクして

    本当に必要な医療に支障が出るからです。

     

    薬を減らすことでどのくらい医療費が

    減るのかを試算した資料があります。

    次の表を見てください。

     

    日本人間ドック学会の基準で

    薬を出した場合どのくらいの

    患者が減るのでしょうか?

     

    ● 東海大学大櫛陽一教授の試算です。

    検査項目

    従来基準での病人

    新基準での病人

    減る人数

    コレステロ-ル

    4,200万人

    360万人

    3,840万人

    血圧

    2,300万人

    570万人

    1,370万人

    BMI

    1,800万人

    740万人

    1,100万人

    ばらつきはありますが薬代が

    半分から1/3位になることが分かるでしょう。

     

    次には健康面、つまり血圧を無理に下げる

    弊害についてお話します。

    検査して血圧が高いと、

    お医者さんはすぐに降圧剤を勧めますね。

    しかし最近あまり無理して血圧を下げると

    かえってよくないのでないかとも言われ始めました。

    高いのも心配だけど、

    無理して下げても本当に大丈夫なのでしょうか。

    長い人生の中でその人なりに

    血圧は自動で適切にコントロ-ルされています。

    多くは家族的に決まるようです。

    遺伝ということですね。

    しかし何か問題が生じた時には

    必要があって血圧は上昇します。

    つまり上がる理由があるということです。

    昔アパ-トの2階で一度に水道を使うと

    水圧が下がって水の出が悪くなるなんて

    言うことがよくありました。

    或はホ-スが狭くなったり

    物が詰まったりしても水が出なくなります。

    その場合水圧をあげて水の出や通りを良くします。

    つまり水の出が悪い原因に

    対応する為に水圧を上げるのです。

    私たちの身体も同じです。

    必要が生じれば血圧が上がります。

    もちろん人間の場合は物理的原因だけではな

    く体の中で血圧を自動調整している

    仕組みが狂うことでも上昇ははします。

    血圧を上げる必要があって上がっているのに、

    原因を解消しないで血圧だけ下げてよいのでしょうか。

    その不安に対する説明をします。

     

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