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キーワード「日本人間ドック学会」を含む投稿一覧

  • 血圧基準の変移

    2020/10/26
    11:31

    昔は水圧が低いとアパ-トの3階で

    水がチョロチョロしか出ないなんていう事が良くありました。

    あまり水圧が高くても

    古い水道管だと水漏れしたり、

    ホ-スが破けたりします。

    血圧も同じことです。

    あまり低いと血の巡りが悪く

    栄養や酸素が身体の末端まで行き渡りません。

    かといってあまり高いと

    血管が破れ出血を起こす可能性があります。

    ではどの位の血圧が妥当かと言うことになりますが、

    年齢により血管の丈夫さも変わりますし、

    肥満で血管を圧迫している

    場合もあるのでなかなか難しい問題です。

    一応WHOや国では基準を設けていますが、

    どういう訳か日本では年々基準が厳しくなってきています。

    まずは1990年からの基準の変化を見てみます。

     

    検査基準の変化

    ●  1990年 高血圧診療の手引き

     ◎治療の対象  

       下が90 mmHg以上の場合

        下が90 mmHg以下で上が常時170~180 mmHgの人

       治療はまず、非薬物療法を行い、

       降圧剤は少量で開始、徐々に降圧を図る

     ◎降圧の目標は 

      下が90 mmHg未満

      上が60歳代で 140~160 mmHg  

        70歳代で 160~180 mmHg

     注:この頃は170 mmHg以上の人が治療対象でした。

       そして治療目標は70歳代で160mmHgだったのです。

     

    ●  1999年 国際高血圧学会の指針(高血圧患者は1800万人)

     高血圧   

      上160 mmHg以上もしくは

      下が95 mmHg以上 約1800万人

     境界域   

      上140~159 mmHgもしくは下90~94 mmHg

     正常血圧  

      上140 mmHg未満  下90 mmHg未満

     注:この時点では140までの人を正常、

       160以上を高血圧としていました。

       その中間の140~159は境界域として

       高血圧とはしていませんでした

     

    ●  2000年 高血圧治療ガイドライン

     ◎治療の対象

      80歳代では積極的な治療を行なうべきである

      70歳代   上が160~170 mmHg以上

           下が90以上

     治療目標

      上が160 mmHg        

      下を90 mmHg未満 

      緩慢な降圧に心掛ける

     注:治療はやはり160以上です。

     

    ●  2004年 高血圧治療ガイドライン(高血圧患者は5000万人)

     ◎治療の対象

       いずれの年齢でも上が140 mmHg以上

               下が90 mmHg未満

     注:このときから140以上が高血圧になりました。

       そして高血圧患者は一挙に5000万人になりました

     

    メタボ検診も含め日本の高血圧基準は

    日本高血圧学会がリ-ドし、

    そこの発表の「高血圧治療ガイドライン」が標準とされています

    ●  高血圧治療ガイドラインの変化

    ~1999

    2000

    2004

    2009

    年齢

    最大

    最小

    年齢

    最大

    最小

    年齢

    最大

    最小

    年齢

    最大

    最小

    <70

     

    <160

    <95

    <60

    <130

    <85

    <65

    <130

    <85

    <65

    <130

    <85

    60~69

    <140

    <90

    65<

    <140

    <90

    家庭

    <125

    <80

    70<

    <180

    <100

    70~79

    <150

    75<

     

    <140

    <90

    65<

    <140

    <90

    80<

    <160

    家庭

    <135

    <85

     

    ●  そして2014年ガイドラインを見直して

     少し基準をゆるくしました。

    2014年

    年齢

    最大

    最小

    <75

    <140

    <90

    家庭

    <135

    <85

    75<

    <150

    <90

    家庭

    <145

    <85

     

    2014年に発表された日本人間ドック学会の

    基準が波紋を呼びました。

     

    ●  2014年4月5日 

     日本人間ドック学会及び健康保険組合連合会

    正常の範囲   上 88~147mmHg

            下 51~94mmHg

     

    従来の高血圧学会の基準と比べると

    大幅にゆるくなっています。

    国や各医療機関は相変わらず

    従来の考え方をしていますので混乱していますが、

    身体を見ている専門の日本人間ドック学会の

    発表は信頼性があります。

    1999年国際高血圧学会の指針では

    高血圧患者が約1800万人、

    高血圧治療ガイドライン2004年では約5000万人、

    単純にいって5年で3200万人患者が増えたことになります

    もし国がこの基準を採用すれば

    大幅な医療費の削減につながりますが、

    かなり反対が予想されます。

     

    つづきを読む

  • 正常な血圧の範囲

    2020/10/14
    16:20

    最近は血圧が少しぐらい高くても

    問題がないのでは、

    という意見が増えてきました。

    色々な基準も見てみましょう。

     

    [日本総合健診学会のデータ-]

    ● 最高血圧の基準(正常な)範囲  日本総合健診学会発表

       注:折れ線グラフから数字にしたため大まかな数字です。

     全国70万人の健診結果からの年齢別の基準範囲

     基準範囲とは正常な人の95%が含まれる数値

     正常な上限と下限の範囲に入っていれば95%の範囲です

     男性の最高血圧のみ表にしてみました。

     年齢

    正常な上限

    正常な下限

    目標の範囲

    45~49

    150

    90

    110~130

    50~54

    155

    90

    112~134

    55~59

    161

    90

    113~138

    60~64

    163

    92

    115~140

    65~69

    163

    98

    120~143

    70~74

    168

    98

    121~145

    75~79

    167

    103

    123~146

      ☆女性の表は省略しますが

       60歳以上では似たような数値になります

     55歳以上では160を越えていても正常範囲です。

     高齢者は高いほど正常に入っていますね。

     もし治療したとしても70~74歳以上では

     目標は145位であればOKです。

     最低血圧の表も省略しますが、

     中高年では100前後までは正常範囲に入ります。

     

    [日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が

            協力して調査、発表]

          2014年4月5日に公表されました。

    ●  検査基準値及び有用性に関する調査研究小委員会から

     約150万人の人間ドック検診受診者から

     いわゆる健康人34万人を選び、

     最終的にその中から超健康人(スーパ-ノ-マル)の人

     1万から1万5千人から健康人の

     基準範囲を求めたものです。

     超健康人とは変な言葉ですが、

     超健康な人の数値は

     一体はどれ位になっているのかを

     知る上で参考になると思います。

     それによるとメタボ検診と違って

     かなり緩い基準値になっています。

     先に基準を決めるのではなく、

     健康な人はこの範囲に入っているという数字です。

     27項目を調べていますが、

     その中から血圧だけではなく参考までに、

     メタボ検診に関係のあるものも記載します。

     

    男性

    女性

    従来(男女共)

    HDLコレステロ-ル

    40~92

    49~106

    40~119

    LDLコレステロ-ル

    30~80歳

    72~178

    30~44歳

    61~152

    60~119

     

     

    45~64歳

    73~183

    65~80歳

    84~190

    総コレステロ-ル

     

    30~80歳

    151~254

    30~44歳

    145~238

    140~225

    45~64歳

    163~273

    65~80歳

    175~280

    HbA1c

    4.97~6.03

     

    30~44歳

    4.83~5.83

    5.5以下

    45~64歳

    4.96~6.03

    65~80歳

    5.11~6.20

    血圧  上

        下

    88~147

    88~147

    129以下

    51~94

    51~94

    84以下

    BMI

    18.5~27.7

    16.8~26.1

    25以下

    中性脂肪

    39~198

    32~134

    30~149

     注:健康な人は上の血圧が88~147であること

       総コレステロ-ルは男性で254、

       65歳以上の女性で280となっています  

       血糖値(HbA1c)は6を超えています  

       日本人間ドック学会と

       健康保険組合連合会が

       協力したことでも分かるように、  

       薬の乱用は当然のことながら

       医療費の赤字になります。  

       全国の健康保険組合が赤字で

       医療費を減らす為に

       協力したのではないでしょうか。

     

    日本高血圧学会も少しずつですが

    基準を緩くしています。

    ● 高血圧治療ガイドライン 2014年

    年齢

    最大

    最小

    <75

    <140

    <90

    家庭

    <135

    <85

    75<

    <150

    <90

    家庭

    <145

    <85

     注:75歳以下なら 

       病院で計って140、

       家でなら135まではOK

       75歳以上は  

       病院で計って150、

       家でなら145まではOK

    これはガイドライン2014年版です。

    ガイドラインの2017年版ではそのまま踏襲していますが。

    2019年版では再び上で130に戻しました。

    脳や心臓も病気の再発を防ぐ効果が判明したとのことですが、

    総死亡には変化してないとの結論なので

    疑問が残ります。

     

    血圧が高いことが、

    健康上良いか悪いかという問題と別に、

    経済的問題も考えるようになりました。

    そうしないと健康保険がパンクして

    本当に必要な医療に支障が出るからです。

     

    薬を減らすことでどのくらい医療費が

    減るのかを試算した資料があります。

    次の表を見てください。

     

    日本人間ドック学会の基準で

    薬を出した場合どのくらいの

    患者が減るのでしょうか?

     

    ● 東海大学大櫛陽一教授の試算です。

    検査項目

    従来基準での病人

    新基準での病人

    減る人数

    コレステロ-ル

    4,200万人

    360万人

    3,840万人

    血圧

    2,300万人

    570万人

    1,370万人

    BMI

    1,800万人

    740万人

    1,100万人

    ばらつきはありますが薬代が

    半分から1/3位になることが分かるでしょう。

     

    次には健康面、つまり血圧を無理に下げる

    弊害についてお話します。

    検査して血圧が高いと、

    お医者さんはすぐに降圧剤を勧めますね。

    しかし最近あまり無理して血圧を下げると

    かえってよくないのでないかとも言われ始めました。

    高いのも心配だけど、

    無理して下げても本当に大丈夫なのでしょうか。

    長い人生の中でその人なりに

    血圧は自動で適切にコントロ-ルされています。

    多くは家族的に決まるようです。

    遺伝ということですね。

    しかし何か問題が生じた時には

    必要があって血圧は上昇します。

    つまり上がる理由があるということです。

    昔アパ-トの2階で一度に水道を使うと

    水圧が下がって水の出が悪くなるなんて

    言うことがよくありました。

    或はホ-スが狭くなったり

    物が詰まったりしても水が出なくなります。

    その場合水圧をあげて水の出や通りを良くします。

    つまり水の出が悪い原因に

    対応する為に水圧を上げるのです。

    私たちの身体も同じです。

    必要が生じれば血圧が上がります。

    もちろん人間の場合は物理的原因だけではな

    く体の中で血圧を自動調整している

    仕組みが狂うことでも上昇ははします。

    血圧を上げる必要があって上がっているのに、

    原因を解消しないで血圧だけ下げてよいのでしょうか。

    その不安に対する説明をします。

     

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