中国政府の禁止政策

阿片戦争(1840年~42年)後、

世界的に阿片禁止の動きが高まり多くの条約が出来ました。

中国の清国政府は必死に阿片禁止政策をとりましたが、

各地の軍閥が力を持っていたためうまくいきませんでした。

その後南京に出来た中国国民政府は

阿片に汚染された中国を建て直すために、

1935年に阿片禁煙5ケ年計画を設定しました。

●内容 1 麻薬の即時禁止

     1 癒者(患者)の登録

     1 阿片販売と購入の禁止

     1 ケシ栽培の制限(注: 医療用に使うため禁止までは出来ない)

 

この政策のもと、800以上の戒煙施設(治療更生施設)を作り、

1年で900人以上の死刑者を出すほどの取り締まりを行ないました。

その結果南京では、1937年に阿片を一掃していたと言われています。

 (東京裁判資料から)

 

しかし、日本軍が南京を占領した1938年からは

日本の政策(?)で満州や蒙古から大量の阿片が持ち込まれ

再び阿片に汚染される事になってしまったのです。