日本への標本の輸送

731部隊のある平房と東京は専用の飛行機が

定期的に飛んでいました。

東京からはペスト菌を

大量生産するためのノミの増殖に利用するネズミを運び、

平房からは生体解剖した試料を運びました。

試料は頭、腕、脚をはじめとして

ありとあらゆる人間の臓器や器官がありました。

これら試料は東京の陸軍軍医学校だけではなく、

日本中の研究者に利用され、

特にペスト、コレラ、流行性出血熱の標本は

日本の医学会発展の役に立ったのです。

 

●証言 天野良治 陸軍付属病院で試料調達をしていた

・・・・飛行機でネズミを満州に運ぶのは簡単でした。

飛行機は展示や研究のための

人体やその部品の試料を東京に運び、

帰路ネズミを運びました。

私は東京実験所で多数の人体部品試料を見ました。

(陸軍軍医学校跡地)で掘出された人骨です。

発見されたのは一部で、

それ以上の人骨が埋っていると思います。