メタボ検診

BMI
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最終更新日:2014/08/09 11:19

肥満度の度合いを測る数値です。

性別や年齢関係なしに「18.5~25」を正常値としています。

理想数値は男性22、女性21とされています。

* 2000年 日本肥満学会の肥満症の診断基準

     診断

BMI

低体重

<18.5

普通体重

18.5≦~<25

肥満(1度)

25≦~<30

肥満(2度)

30≦~<35

肥満(3度)

35≦~<40

肥満(4度)

40≦

 

* BMIの計算  体重(Kg)÷[身長×身長(m)]

      例 体重75kgで身長1m70cmの人の場合

         75÷[1.7×1.7]=25.95

この人の場合「25」を超えているので肥満と言うことになりますが。

常識的に考えて、175センチの男性で70キロの男性は普通でしょう

BMIの平均が年度でどのように推移したのか、年齢別の調査を見てみます。

*  厚生労働省国民健康・栄養調査から

男性の平均値

 

昭和55年

平成2年

平成12年

平成24年

30~39歳

22.6

22.9

23.5

23.6

40~49歳

23.0

23.3

23.5

24.1

50~59歳

22.6

23.2

23.6

23.9

60~69歳

22.0

22.6

23.6

23.6

70歳以上

21.3

21.9

22.6

23.3

女性の平均値

 

昭和55年

平成2年

平成12年

平成24年

30~39歳

22.0

21.7

21.5

21.3

40~49歳

23.2

22.7

22.7

21.9

50~59歳

23.2

23.3

23.6

22.6

60~69歳

22.9

23.4

23.7

22.8

70歳以上

22.4

22.7

23.1

22.9

注:日本人の平均死亡率(厚生労働省人口動態調査)では男女とも年々死亡率は下がっています。

    しかしBMIの平均値では男性の場合年々数字は上昇しています。

    と言うことは栄養状態は年々良くなってBMIの数値が高くなったら

    逆に死亡率が下がったと言うことになります。

 

 次に年代別にBMI25以上の人がどの位いるかです。

*  厚生労働省国民健康・栄養調査から

男性のBM25以上の率

 

平成16年

平成17年

平成18年

平成24年

40~49歳

34.2%

36.6%

33.4%

36.6%

50~59歳

35.7%

35.0%

33.1%

31.6%

60~69歳

31.6%

33.2%

33.7%

29.6%

70歳以上

28.3%

27.6%

24.4%

27.3%

女性のBM25以上の率

 

平成16年

平成17年

平成18年

平成24年

40~49歳

20.1%

19.4%

16.4%

16.2%

50~59歳

25.6%

24.0%

25.3%

21.6%

60~69歳

31.0%

30.6%

27.2%

22.8%

70歳以上

29.2%

29.3%

27.1%

24.6%

注:女性の場合BMIが低くなる傾向があります。

    ダイエットで栄養状態が悪くなっていることが原因と思われます。

 

また腹囲とBMIの関係を見てみると、腹囲の基準で該当するBMIを見てみると、男性85cmはBMIで23.5、

女性90cmはBMIで25.になります。 腹囲とBMIの整合性が疑われると思います。

日本の研究で日米比較の研究があります。

* 20~74才を対象としたBMIの日米比較(米国:NHANESⅢ、1988-1994 日本:総合健診学会2002年)

BMI

 

0~18.4

低体重

18.5~24.9

標準体重

25.0~29.9

太り気味

30.0~34.9

軽度肥満

35.0以上

中高度肥満

米国

2.2%

40.7%

33.8%

15.0%

8.3%

日本

6.7%

69.6%

21.1%

2.3%

0.3%

       この表を見ると日本では低体重(栄養不足)アメリカでは高度肥満(栄養過多)が目立ちます。

 

BMIの基準はもう少し高くても良いという意見も多く、

2014年4月5日日本人間ドック協会と健康保険組合連合会が研究した数値を発表しました。

*  男性 18.5~27.7

女性 16.8~26.1   

従来の基準と比べるとあまりにも違いがあります。

しかしどうもこの数値のほうが妥当性がありそうです。

そのあたりを次のグラフで示します。

まずBMIと死亡率の関係をアメリカと日本のグラフです。

 

[BMIと死亡・アメリカのグラフ]

* アメリカ死亡と肥満   注:高齢者60歳以上では高いより低い方がより危険です

SCN_0071 BM死亡危険度 

 

 [BMIと死亡・日本のグラフ]

 * BMIと総死亡率(久我山研究)

SCN_0081 BMI男女 久我山研究

 

       注:この久我山研究では男性のBMI23~27、女性のBMI23~25が最も安全な事が分かります。

 

*死亡指数とBMIの関連

          横山哲 日本保険医学会誌 1997より 浜六郎氏の作成

SCN_0089 死亡指数とBMI

男性でも女性でもBMIが17以下や29以上の極端な数字以外、

18~28位では死亡指数にあまり差はないようです。

気にするほどではないと言うことです。

 

次にBMIと糖尿病です。

やせている人でも糖尿病に罹るというグラフです。

 

[糖尿病とBMI]

* 糖尿病を発症した人のBMI

SCN_0072 BMI分布と糖尿病

          注:BMIが25未満でも糖尿病患者が多い事が分かります。

 

糖尿病で言えば愛知学院大学歯学部横田充弘教授の疫学調査があります。(2010年3月29日 東京新聞)

    * 2004年から4年間、愛知県北名古屋市に住む50歳以上の約4000人を対象にした調査

    * 日本肥満学会ではBMI25未満を標準体型としているが、この調査によると糖尿病が一番多いのは

      BMI24.2と言う結果になった。

    * アメリカ人ではBMI32に糖尿病が多いことも発表

    * 50歳以上に限らず、女性全体で調査するともっと少ないBMIが糖尿病が多い事も判明

 

これらのデ-タ-を見る限り痩せてスタイルのよい人(BMIの低い人)が

必ずしも糖尿病にならない或いは死亡数が少ない・・・と言う事にはならないことが分かると思います。

 と言うことは、メタボ検診では肥満を先にチェックして次の検査に入るので、

BMIをパスすると見逃される可能性があると言うことです。

 

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