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ヒブワクチン
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最終更新日:2014/05/28 14:08

2013年9月に書きました

 

ヒブに罹ると髄膜炎を起こす危険性があることから、予防の為に使うのがヒブワクチンです。

ヒブ(Hib)とはインフルエンザ菌B型の略で、

通常のインフルエンザはウイルスが原因なのに対してヒブは細菌が原因ですから名前が似ていても全く違う病気です。

 

19世紀にインフルエンザ患者から菌が発見されたのでインフルエンザ菌と名づけられましたが、

その後インフルエンザの原因はウイルスだということが明らかになったのです。

しかしインフルエンザ菌と言う名前だけが残ったのです。

 

細菌性髄膜炎を起こす細菌は色々あり、ヒブが30%以上、肺炎球菌は20%位です。

細菌性髄膜炎に関する統計は色々ありますが、

厚労省のQ&Aでは年間700人が感染、髄膜炎が400人、死亡率が0.4~4%となっています。

1996年から2000年までの全国調査では(国立感染症研究所調査IASR)

髄膜炎を起こした例 205人

死亡数           6人(率3%)

後遺症があった数  30人(率15%)

2006年から2008年までの全国調査(同上)で細菌性髄膜炎と診断された患者の年齢を見てみますと、

0歳児が最も多く(約280人)、6歳児になると非常に少なくなります(10数人)。

そして1/3がヒブです。やはり乳幼児が心配になります。

ヒブは私たちの体の中にいる常在菌ですし何十種類もあります。

 

生後半年以降になると20%以上の子供がヒブに感染し、

しばらくして菌はいなくなりまた別なヒブに感染するようです(感染症学会誌)。

4~6歳児の幼稚園では集団から15種類のヒブが排出され、

新たに20種類の菌が持ち込まれたとの調査もあります。(同上)

日本では新生児医療の発達で、

世界でも驚かれるくらい髄膜炎をはじめ感染症全体で年々乳幼児の死亡率が下がっています。

それなのに何故ワクチンによる予防が必要なのか、又安全なのかが問題になっています。

2009年の人口動態調査では0歳~4歳児の人口が532万人で、

死亡は乳幼児突然死症候群)が157人、細菌性髄膜炎が10人となっています。

1年間です。

 

ワクチン接種が始まって、2011年2月4日から3月24までに

ヒブワクチンによる死亡が8例報告されマスコミを騒がせました。

ワクチン接種は253,000人と推計されます。

それで8人の死亡ですから、

もし532万人の乳幼児がワクチン接種したとすれば170人近い死亡者が出る計算になります。

NPO医薬ビジランスセンタ-が厚労省に出した意見書には

* 接種24時間以内の死亡危険度、全死因に対して11.5倍

* 乳幼児突然死症候群との比較で150倍の危険度

今回の死亡事故でヒブワクチンの危険性がわかり問題になっています。

 

ヒブは常在菌ですから健康な子供では感染しても何のトラブルも起きません

それでも発病した場合には細菌ですから抗生物質の適正な使用は効果がありますが、

現在抗生物質の濫用で耐性菌が増えていますので、何でもないときの抗生物質使用は控えるべきでしょう。

それとワクチンは一種の毒素を体内に入れるのですから、

身体の状態が最高に良い時に受ける方が安全で、機械的な集団接種は用心した方がよいでしょう。

これらことは一緒に接種する機会が多い肺炎球菌ワクチンに関しても同じ事が言えますので一言添えておきます。

 

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