講演録 インフルエンザ

インフルエンザは恐いか
記事専用プリント対応ページ

最終更新日:2014/11/14 15:45

さてインフルエンザが恐いかどうかですが・・・・

資料にありますが、今流行っているインフルエンザはまれに見る軽いインフルエンザです。

さっき使ったのと同じ資料です。

*資料 インフルエンザによると思われる死亡統計

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2009年

11月10日現在

死亡者数

1171人

694人

1818人

865人

696人

57人

2003年1171人、2004年690人・・・・今年がまだ57名でしょう

そうすると過去に流行ったインフルエンザでおそらく一番軽いインフルエンザだろうと・・・・

それに過去に流行したインフルエンザの一覧も資料に載せました。

*資料

A型の種類

流行の程度

1889~1890

H2N8型 注1

重篤なパンデミック

1900~1903

H3N8型 注1

中程度の流行

1918~1919

H1N1型 注2

重篤なパンデミック(スペインかぜ)

1928~1929

H1N1型

重篤な流行

1932~1933

H1N1型

重篤な流行

1933~1935

H1N1型 注2

軽度の流行

1936~1937

H1N1型(Aソ連型)

重篤な流行

1946~1947

H1N1型

軽症だが流行は広範囲(アジアかぜ)

1957~1958

H2N2型(アジアかぜ)

重篤なパンデミック

1968~1969

H3N2型(A香港型)

中程度のパンデミック

1977~1978

H1N1型

軽度のパンデミック

        注1:1890年以前に生まれた人の血清の後付検査による

        注2:当初は豚とされHswとされたが現在はH1の変異型とされる

    1979年以降はH1N1型とH3N2型が交互あるいは一緒に流行しています。

 

先ほどのウイルスの図にありましたが、

A型インフルエンザの場合表面は大きく分けて二種類の突起があります。

HとNです。

Hだけで15~16種類、Nだけで8~9種類あります。

それを掛け合わせると、144種類にもなります。

それがとかH2N8やH1N1と言われる型です。

その中でも人間に感染するものも、しないものもありますので144種類は理論上です。

表の上の3つ、注1と注2は昔のことですから分からなかったのですが、あとで調べて分かったのです。

実は我々生まれてから1年の間に身体に何かのウイルスに感染します。

初めて感染したウイルスの記憶と言うのは人間の身体に記録されます。

ちょっと難しい言い方ですがこの事を「初感染抗原原罪原理」と言う言い方をします。

私たちの身体に記憶された記録を調べると最初に感染したウイルスがわかります。

つまり生まれたときに何のウイルスが流行していたか分かるのです。

その考えで今流行っている2009A型を調べたグラフがあります。

アメリカの疾病センタ-で5月に調べたものです。

*資料   アメリカCDC5月22日週報から

 SCN_0088 年齢別抗体値

64歳以上の人の抗体が上がっていますね。

という事は今流行っているインフルエンザは最近では64年前に流行った型だということです

だから年寄りはかからないのですね。

このことが分かってあわてて豚じゃないと訂正しました。

豚は何の関係もなくて単に64年ぶりに流行ったのです。

ですから新型と言う言い方は止めましょうとなりました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご意見・ご感想はこちらへ ※個人情報の取り扱いについて

お名前 (必須)

メールアドレス ※返信をご希望の方はご記入ください

メッセージ本文