自律神経と薬の作用

薬の有害事象の考え
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最終更新日:2017/08/19 9:53

一般に薬の副作用といいますが、副作用とは当初の目的以外にも作用する場合があるということでしょう。

しかし副作用だからと言って悪いことばかりとは限りません。

解熱や炎症に効果がある「アスピリン」の副作用は「血液サラサラ」ですし、

ダイナマイト原料のニトログリセリンから出来た心臓病薬「ニトロ」も副作用の利用でしょう。

抗生物質は「カビ」から出来、抗菌剤のサルファ剤は染料から出来ました。

そのため副作用という言い方ではなく、「薬による有害事象」と呼んだ方が良いかもしれません。

どのような有害な反面があるか整理してみます。

ただし、病気の治療には薬は必要です。

有害事象があるからと言って薬を全て拒否することは危険です。

薬の効果と有害性のバランスを考えて、有害作用もあることを承知して使う場合も多くあるでしょう。

問題は

◎解熱剤や下痢止めなど、念の為といって必要のない薬まで使う。

効果のない薬まで不用意に使う

ウイルス感染に抗生物質

インフルエンザワクチン(色々な意見がありますが)

効果に疑問がある薬

ある種のワクチン(色々な意見がありますが) 子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌・・・・

タミフル(色々な意見がありますが)

◎薬以外に他の方法があるのにすぐに薬に頼る

食習慣、運動、睡眠、安静

◎各種検診の基準が厳しすぎるため薬を使う。

◎お医者さんの掛け持ち受診をする為種類が増える

今回は服用の必要、不必要を別にして、薬の有害事象に絞って整理します。

まず、薬を使用したときの身体の反応を考えて見ます。

◎身体は本来の自分に戻ろうとする。

私たちの身体は一人ひとり違っています。

その人なりに体内基準値を持っています。

ところが検診で決められた正常値を超えた場合薬に頼って改善を図ろうとします。

しかし自分なりの体内基準値があるために薬を使っても

身体は本来の自分に戻ろうとするので抵抗します。

あまり薬の効果が出ないのです。

そのため「高血圧」「糖尿病」「コレステロ-ル」・・・では2種類以上の薬が使われることがあります。

そのための有害事象が増えています。

この原因の有害事象は、基準を変えて生活指導すれば薬の使用量は一気に減ります。

例えば

血圧(上)  130 mmHg→150 mmHg

血糖値   HbA1c 6.1%→7.0%

総コレステロ-ル  225 mg/dl→245 mg/dl

尿酸値   6.0 mg/dl→8.5 mg/dl

◎身体は自ら治そうと努力する

身体は機械と違って、ホメオシタシスといって身体に変化があったときには、

自ら補修して本来の自分に戻ろうとする自己保持機能があります。

感染の時には発熱や免疫反応で身体を修復します。

花粉症などの鼻づまりは炎症反応をおこして修復する働きです

怪我で出血すれば止血成分が動員されます。

咳も下痢も嘔吐も不都合な物を排除しようとする身体の働きです。

痛みも自ら治そうとする炎症反応です。

緊急の時には各種ホルモンが動員されます。

つまり身体が変調をきたした時には、身体は自ら治そうとして臨戦態勢に入ります。

それが 発熱・嘔吐・下痢・痛み・鼻づまり・血圧上昇・・・・・です。

その自らの戦いを抑える薬を使用すると、身体は抵抗して臨戦状態に戻ろうとします。

薬に抵抗しないと身体は守れないからです。

そのため薬はだんだん効かなくなります。

さらに強い薬を使うようになり、危険な状態になります。

勿論私たちの戦いが間に合わない場合には手助けの意味での薬は必要です。

最低限必要な抗菌剤(抗生物質)・抗ウイルス剤も必要です。

実際の有害事象には

◎薬が思ったほど効果ない

◎強く効きすぎるための害

◎効果はあるが、目的以外のところにも作用する害などがあります。

 

次回は「効果はあるが、目的以外のところにも作用する害」について考えてみます。

色々ありますが、その中でも薬の種類や使用が多いのが自律神経関係です。

そこでまず自律神経に関して考えて見ます。

 

 

 

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