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キーワード「ARB」を含む投稿一覧

  • 追加:ウイルスの血中移動と血圧

    2021/01/02
    11:03

    最近新型コロナウイルスは

    血液成分を経由して感染するのではないかとする報道が増えています。

    そしてACE-2という言葉をよく耳にするようになりました。

    同時に外国で川崎病に類似した症状が良くみられるとの報道があります。

    元々基礎疾患(余病)がある人は

    新型コロナウイルスに限らず感染に不利なことは良く知られていることです。

    基礎疾患の中でも今回は血液特に高血圧に関係している事などで

    簡単に説明します。

    まず血圧が上がる仕組みです。

    まず図です。

    英語で見づらいので、下に解説を書きます。

    ●私たちの身体では内臓脂肪が増えてくると

     脂肪細胞から「アンジオテンシノ-ゲン」という物質が出ます。

     血管を緊張させる物質です。

     →アンジオ 血管の事 

     →テンシンは緊張の意味

    ●アンジオテンシノ-ゲンが出ると

     腎臓の細胞からタンパク質分解酵素「レニン」が分泌されます。

    ●レニンの働きでアンジオテンシノ-ゲンは

     「アンジオテンシンⅠ」に変わります。

     →アンジオテンシン Angiotensin

    ●さらに血管の緊張や圧力が強まると「ACE」の働きで

     「アンジオテンシンⅠ」は「アンジオテンシンⅡ」に変化して

     腎臓に圧力をかけて血圧が上がるようになります。  

     →ACEはアンジオテンシン変換酵素のことです。

        ACE Angiotensin Converting Enzyme 

    ●アンジオテンシンⅡが働き過ぎ血圧が上昇しすぎて

     身体にダメ-ジを与えると困るので、

     抑えるため「ACE-2」が出て炎症抑制・血管拡張・血圧低下等に

     ブレ-キをかけます。

     →ACE-2はアンジオテンシン変換酵素2

     実際にブレ-キをかける物質は「アンジオテンシン1-7」と言います。

     これが血圧上昇と抑制の仕組みです。

     

    そこでACE-2の増加です。

    高血圧では圧もかかるし血流も早くなります。

    その為血管内面が傷つきやすくなります。

    結果として機能を正常に保つためにACE-2が増加します。

     

    血圧の薬には色々ありますがアンジオテンシンに関係するのは

    2種類が有名です。

    ●AEC阻害剤  

     ACEの働きを阻害して血圧を下げる薬で

     「アンジオテンシンⅠ」が「アンジオテンシンⅡ」に変化するのを抑えます。

     その為血圧上昇を防ぐことが出来ます。

    ●ARB 「アンジオテンシンⅡ」の受容体を妨害します。

     →アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤 Aggiotensin Ⅱ Receptor Blocker

      アンジオテンシンⅡが働けないようにするので

      やはり血圧上昇を抑えます。

     

    問題のACE-2です。

    ACE-2は腸等の臓器細胞、血液中、免疫細胞など全身に存在します。

    身体の傷付きやすいところを補修するのが目的ですから当然の事でしょう。

    つまり高血圧、糖尿病、高コレステロ-ルなど

    基礎的な疾患を持っている人はACE-2が増加傾向にあるという事です。

    川崎病の場合血管炎がからむので、当然ACE-2は増えているはずです。

    そして困ったことに新型コロナウイルスはACE-2にくっついて全身を回り、

    色々な細胞に感染する可能性があるのです。

     

    その為基礎疾患、余病、合併症がある人は重症化しやすいのです。

     

    さて、血圧の高い人は不利と書きましたが、

    どの程度の血圧を高いというのでしょうか?

    日本高血圧学会では上の血圧が130mmHgとしています。

    心臓のトラブルや脳卒中の再発を防ぐには

    130mmHg以下が良いというデ-タ-が存在するからです。

    しかしこの説には多くの異論があります。

    昔から年齢プラス90と言われていて、

    50歳では140mmHg、60歳では150mmHg、

    70歳では160mmHgという数字が多くの学会で支持されています。

    過去に心臓や脳のトラブルのない人の場合、

    血圧は高目の方が、長寿だし病気も少ないからです。

     

    では新型コロナウイルスの対策として

    血圧をどのように判断したら良いのでしょうか。

    これからの研究が待たれるところです。

     

     

     

    つづきを読む

  • 降圧剤の費用

    2020/10/26
    16:10

    血圧降下剤の使われ方を見る前に、

    最新の患者数を見てみます。

    基準は各機関(国、団体、保険会社・・・・)によって

    バラバラですし、言い回しも色々です。

     

    2014年(平成26年)の3月発表の厚生労働省

    「国民健康・栄養調査報告書」から見てみます。

    調査は平成24年のものです。

    この調査では次のように区分しています。

    ◎有病高血圧  

      上 140mmHg以上 又は 下 90 mmHg以上

    ◎正常高血圧  

      上 130~139  下 85~89

    薬を飲んでいる人は有病高血圧しか

    数字は記載されていませんが、

    周囲を見渡すと正常高血圧でもかなりの人が

    薬を飲んでいるように思われます。

     

    男性

     

    40代

    50代

    60代

    70歳以上

    高血圧有病者上

    32.3%

    57.3%

    65.2%

    75.5%

    有病者の内服薬者

    16.3%

    34.7%

    58.4%

    71.5%

    正常高血圧

    19.5%

    16.8%

    14.3%

    11.2%

    正常高血圧の内服薬者

    不明

    不明

    不明

    不明

    参考:有病者と正常高血圧の

    合計

    51.8%

    74.1%

    79.5%

    86.7%

     

    女性

     

    40代

    50代

    60代

    70歳以上

    高血圧有病者上

    12.6%

    33.5%

    52.8%

    73.3%

    有病者の内服薬者

    26.0%

    37.5%

    61.2%

    73.2%

    正常高血圧

    12.7%

    17.0%

    16.5%

    10.7%

    正常高血圧の内服薬者

    不明

    不明

    不明

    不明

    参考:有病者と正常高血圧の

    合計

    25.3%

    50.5%

    69.3%

    84.0%

    注:有病者と正常高血圧の合計では各年代の半分以上が、

      高齢者では2/3以上が高血圧の扱いを受けています。

      高齢者ほど真面目に薬を飲んでいます

      女性は閉経期から血圧が上昇するのが分かります。

     

    これだけ高血圧の患者が多いとされているのですから、

    薬は想像以上に使われていることは想像できます。

    いかに患者を増やして

    製薬業界を儲けさせるか政官財

    協力して努力している様子が伺えます。

    その証拠に血圧の薬の販売は

    1988年に2000億円ちょっとだったのが

    20年間で1兆円を超えてしまいました。

     

     ● グラフで見てみます

     SCN_0073 降圧剤費用

      注:血圧降下剤には色々種類があります。  

        高血圧の患者にどんどん薬を与えても  

        全員が飲むようになれば

        売り上げが一定で伸びなくなります。  

        1999年にWHOのガイドラインで、

        ARB(アンジオテンシン系降圧剤)が第一次選択剤に

        追加されました。  

        一人の患者に従来の薬プラスARBも追加して

        出されるようになったのです。  

        従来の薬の売り上げはそのままで

        ARBの分が増えてきたのがこのグラフです。

        (濃い色の部分です)

     

    [降圧剤の売上げ順位]

    武田薬品工業やノバルティス製薬の

    降圧剤デ-タ-改ざんが問題になっています。

    両社の降圧剤の売上げは

    全医薬品のトップクラスになっています。

    1位と2位です。

    他の薬品も含めて上位ランクの2010年売上げ一覧です。

    私たちが購入する時点の売上げではなく、出荷額です。

     

    順位

    商品名

    製薬会社

    出荷額(億円)

    薬の種類

    1

    プロプレス

    武田薬品工業

    1229

    降圧剤(ARB)

    2

    ディオバン

    ノバルティス

    1100

    降圧剤(ARB)

    3

    アリセプト

    エ-ザイ

    1055

    認知症用剤

    4

    リピト-ル

    ファイザ-

    972

    高脂肪血症スタチン剤

    5

    モ-ラス

    久光製薬

    864

    NSAIDs外用剤

    6

    オルメティック

    第一三共製薬

    823

    降圧剤(ARB)

    7

    ミカルディス

    アステラス製薬

    758

    降圧剤(ARB)

    8

    ノルバスク

    ファイザ

    730

    降圧剤(CA拮抗剤)

    9

    タケプロン

    武田薬品工業

    709

    抗潰瘍剤(PPI)

    10

    リュ-プリン

    武田薬品工業

    659

    抗がん剤

     注:上位10位に血圧降下剤が5種類も入っていることは注目です。

       ただし薬の特許が切れてジェネリック医薬品に

       たえず変わるのであくまでも2010年の数字です。

     

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