日本の毒ガス戦

晋東作戦での迫撃砲第5大隊の記録
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最終更新日:2019/09/07 11:05

1939年7月~8月の晋東作戦では迫撃砲第5大隊は北支那方面軍第1軍第20師団歩兵第77連隊に配属され

作戦を行ないました。

その第77連隊の1939年の記録です。

歴史研究家の松野誠也さんが発見した資料を参考にします。(月刊誌世界 2019年8月号から)

●歩77作命第703号     

藤室部隊命令         

7月3日14時0分/於磨頭村部隊本部

1.旅団は本作戦間、大交鎮、張馬村間に於て甲号資材を使用し其作戦上に及ぼす価値を研究す

注:甲号とは「きい弾」などのびらん性毒ガス

2.藤室部隊は作戦上支障なき限り右趣旨に基き研究す、よって甲号研究に伴う別紙第一注意事項を厳守すべし

3.各大隊は小銃中隊毎に長以下10名の発煙班を編成し置き所要に応じ大隊長に於て直轄使用すべし

4.右甲号資材は別紙第2の通り配布す

           部隊長藤室大佐

        下達法   印刷配布

●歩77作命第703号別紙第一     

甲号研究に伴い諸注意事項

1.本研究に関連する命令通報報告等は総て「甲号」の呼称を用いて其の内容を秘匿すると共に、

 其の重要なる書類は連絡者を以てする託送に依り機密漏洩の防止に努めるものとす

2.甲号使用の事実の秘匿に関しては万全の処置を講ずるものとす、

 之がため支那軍隊以外の一般支那人に対する被害を極力なからしめ、

 特に第三国人に対する被害を絶無ならしむると共に、彼等に其の使用の事実を厳に秘匿するものとす

3.甲号使用に関し報告すべき事項左の如し(報告用紙は後日公布す)

①戦闘地名及戦闘年月日

②使用時刻、天候、気象

③使用目的及甲号資材射撃集中状態

④使用資材の種類及数量

⑤戦闘経過の概要(戦闘前の態勢、使用に依る戦闘経過、成果の利用)

⑥我彼損害の概数、特に敵の死傷者の状態

⑦効果に関する所見

⑧各種資材に関する意見及其他

以下及び別紙二は省略

 

 

 

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