副作用が報告された薬の一覧 2

◎糖尿病の薬

 糖尿病は基本的に膵臓からの

 インスリンが少ないか、出ないかの病気です。

 インスリンはブドウ糖(糖分)の分解だけではなく、

 脂肪や蛋白質の代謝にも関係していますので、

 インスリン不足の場合は

 脂肪や蛋白の代謝にも異常が出ているはずです。

 ですから身体全体を考えた場合 

 インスリンを使用するべきです。

 SGLT-2阻害剤は単に血中糖分を抜くだけです。

 ですから糖尿病治療ではなく血中糖分を下げる

 つまり血液検査が良くなる期待はあります。

 結果として症状の改善につながるとは思いますが・・・・

 抜かれた糖分が尿に排出されますので

 尿路感染症が増えると思われます。

 GLP-1作動剤等は働きの悪くなった膵臓を

 無理に働かせてインスリンを出させる薬です。 

 そのため長期使用では逆に無理に働かされた

 膵臓の機能が低下恐れがあります。

 副作用の中に「低血糖」がありますが、

 決められた基準値を目標に向けて

 一気に下げようとするので効き過ぎる事があります。

 特にインスリンはその危険性を指摘する場合もあります。

 しかし下げる目標値を少し高く設定するだけで改善されると思います。

 アメリカの研究で厳しい治療をした場合

 死亡者が出た報告が有名です。

  注:薬の使用で血圧を下げた時、

    厳しく基準値迄下げた時に死亡者が出た為

    研究が中止になった

 最近では糖尿病学会でも

 高齢者の場合平均余命を考慮して、

 無理な治療は避けて、

 むしろ生活の質(QOL)を確保する為、

 基準値をかなり上げています。

◎コレステロ-ル低下剤

 コレステロ-ルは高い方が良いということは

 常識になりつつあります。

 厚生労働省でも2015年「コレステロ-ルを

 含む食品の摂取制限」を撤廃しました。

 食事で摂ったコレステロ-ルは体内の数値とは関係なく、

 肝臓でその人なりに自動的に決められているからです。

 厚生労働省の報告には、

 むしろ高齢者の場合「栄養不足が懸念されるとしています。

 理由はコレステロ-ルは脳等の血管を作る大事な物質で、

 脳出血や認知症を考慮した場合高めの安全だからです。

 また鶏卵やイクラ等にコレステロ-ルが多いのは、

 受精した後の受精卵の発育に

 コレステロ-ルが必要だからです。

 これは人間にも同じ事で、

 出産適齢の女性はコレステロ-ルが

 高めの方が安全です。

 英国の論文ではいわゆる悪玉コレステロ-ルが

 高いほうが寿命や病気にも有利な報告が出ています。

 子宮頸がんの場合でも

 コレステロ-ル(脂質)の細胞表面の保護を

 考えた場合高めが有利かもしれません。

◎ステロイドホルモン系

 女性ホルモンは血液粘度を上げる傾向があります。

 エコノミクラス症候群を考えた場合

 ホルモン剤特に経口避妊薬には

 気を付けた方が良いと思います。

◎前立腺がんの薬

 前立腺がんの平均5年生存率は100%、

 10年生存率は92%以上です。

 つまり60歳、70歳等の高齢で発見された場合、

 余命を考えると無理な治療は

 避けたほうが良いかもしれません。

 

薬の目的一般名(正式名)商品名副作用

糖尿病

        SGLT-2阻害剤
イプラグリフロジンス-グラ重症低血糖・尿路性器感染・急性腎炎
トホグリフロジンアプルウェイ同上
ダパグリフロジンフォシ-ガ-同上
ルセオグリフジンルセフィ同上
カナグリフロジンカナグル同上・虚血下肢指先切断

糖尿病

     SU(スルホニル尿酸)剤
アセトヘキサミドジメリン・他低血糖のリスク・膵臓機能疲労
クロルプロパミドアベマイド・他同上
グリベンクラミドオイグルコン・他同上
グリメピリッドアマリ-ル・他同上
トラザミトトリナ-ゼ同上

糖尿病 ビグアナイド

メトホルミングリコラン低血糖・意識障害・嘔吐・黄疸
メトグリコ同上
ブホルミン塩酸塩ジベトス・他低血糖・乳酸アシド-シス・下痢

糖尿病

  α-グリコシタ-ゼ-阻害

アカルボ-スグルコパイ下痢・便秘・放屁・腹満感
ボグリボ-スベイスン同上
糖尿病グリタゾン(チアゾリン)ピオグリタゾンアクトス膀胱がん・骨折・心不全

糖尿病

   DPP-4阻害剤

シタグリプチンジャヌビア

発がん・低血糖症状・ジンマシン・呼吸困難・重度関節痛

サキサグリプチンオンダリザ

心疾患対象者で心不全リスク上昇・

重度関節痛
アログリプチンネシ-ナ同上

糖尿病

 GLP-1(インクレチン)作動

リラグルチドビクト-ザ膵臓機能低下・低血糖・糖尿病悪化
エキセナチドバイエッタ同上

コレステロ-ル低下

      スタチン剤

プラバスタチンメバロチン

CK値上昇・筋肉痛・横紋筋溶解・

腱損傷・糖尿病

シンバスタチンリポバス同上
アトルバスタチンリピト-ル同上
ピタバスタチンリバロ同上
ロスバスタチンクレスト-ル同上
ロ-コ-ルロ-コ-ル同上

コレステロ-ル低下

     PCSK9阻害剤

エボロクマブレパ-サ神経障害・感染症・挫傷・背部痛・吐気
アリロクマフプラルエント同上
ステロイドホルモン   プロゲステロン  肺血栓塞栓症 
 卵胞ホルモンプレマリン乳がん、子宮がんの危険 
 エストロゲン 肺血栓塞栓症 
 経口避妊薬(ホルモン剤)   レボノルゲストレル アンジュ・他  肺血栓塞栓症
デソゲストレル ファボワ-ル・他  肺血栓塞栓症
ノルエチステロン オ-ソM・他 肺血栓塞栓症 
ドロスピレノン ヤ-ズ 肺血栓塞栓症 
副腎皮質ホルモン プレドニゾロン プレドニン・他 呼吸筋力低下・消化性潰瘍 
フルチカゾン フルタイド・他 

急性副腎不全・肺炎・他の薬と併用注意 

呼吸器疾患テオフェリン テオフェリン テオド-ル・他 ふらつき・不整脈・痙攣・小児に禁止 
呼吸器疾患抗コリン吸入吸入抗コリン薬テルシガン・他緑内障・尿路トラブル
甲状腺機能低下レボチロキシンレボチロキシンパニック発作
前立腺がんカバジタキセル ジェブタナ 発熱性好中球減少・早期死亡 
エンザルタミドイクスタンジ高血圧・痙攣