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キーワード「インシュリン」を含む投稿一覧

  • 血糖

    2020/10/27
    16:48

    糖尿病については殆どの人が

    熟知していますので必要な点のみに絞ります。

    糖尿病は食事などで吸収した糖分の

    代謝がうまくいかなくなった病気です。

    糖分の代謝には私たちの膵臓から分泌される

    いくつかのホルモンの内

    インシュリンが関係しています。

    糖尿病はⅠ型、Ⅱ型、に分類されますが、

    いずれにしてもインシュリンが膵臓から出ないか、

    出ても足りないために起こります。

    インシュリンは糖分の代謝だけではなく、

    蛋白質や脂肪の代謝にも影響しています。

    インシュリンの代わりになるような

    ホルモンや薬はありませんので、

    薬よりも基本的にはインシュリンを

    補充することが大事なことだと思われます。

     

    2008年度の特定健診基準では

    腹囲やBMIと言った内臓脂肪蓄積の

    リスクを優先にしています。

    まずそこで引っかかった人が

    コレステロ-ルや中性脂肪や肪血糖値などの

    数値が点数で加算されるようになっています。

    そうすると痩形でスマ-トな人は

    少し位血糖が高くても

    引っかからない可能性があります。

     

    最近糖尿病の検査であまり耳慣れない

    「HbA1c」と言う検査があります。

    グリコヘモグロビンA1cといいます。

    赤血球中のヘモグロビンと

    血中のブドウ糖が結合したもので

    糖化ヘモグロビンともいいます。

    グリコヘモグロビンは一度出来ると

    赤血球が壊れるまでなくなりません。

    赤血球は3ケ月ごとに作り直されるので、

    過去3ケ月の平均血糖が分かるということです。

    つまり検査の前1週間努力してごまかしても

    HbA1cで過去のことが分かってしまうのです。

    ヘモグロビン全体のうちどのくらいが

    グリコヘモグロビンかその割合で表示します。

    6.5%未満が良いとされています。

     

    メタボ健診では保健指導判定値5.2%、

    受診指導判定値6.1%と、

    国際基準から見てもかなり厳しい基準です。

    最新の国民健康調査から見てみます。

     

    ●  メタボ健診のHbA1c基準は   

     5.2以上は保健指導判定値(アドバイスを受けなさい)               

     6.1以上は受診指導判定値(病院に行きなさい)

     

    ●  平成24年国民健康・栄養調査報告から 

           厚生労働省 平成26年3月発表

     40歳以上の保健指導判定値の5.1から6.5までを

     男女別に整理しました。

     血糖を下げる薬を飲んでいない人のデータ-です。

     飲んでいる人を含めると各々若干低くなります。(当然です)

     保健指導判定値(アドバイスを受けなさい)の

     5.2から6.0までの合計を表の一番下に書きました。

      注:厚生労働省の統計では5.2だけではなく

      5.1~5.2となっていますので、  

      止むを得ず5.3~6.0までの合計を書きました。

      注:男女とも一番したの5.3~6.0の合計を見てください。

        半数以上の人が保健指導判定値

        (アドバイスを受けなさい)となってしまいます。  

        おそらく医療機関に行けば治療されるでしょう。  

        半分以上が引っかかる。  

        これは基準がおかしい証拠です。

    男性

    HbA1c

    40~49歳

    50~59歳

    60~69歳

    70歳以上

    5.1~5.2

    13.8%

    10.1%

    8.6%

    6.7%

    5.3

    11.5%

    9.7%

    6.8%

    6.8%

    5.4

    16.1%

    9.0%

    8.1%

    7.5%

    5.5

    12.5%

    11.8%

    10.3%

    8.8%

    5.6

    10.4%

    11.7%

    10.5%

    11.2%

    5.7

    6.0%

    8.5%

    9.2%

    10.1%

    5.8

    6.5%

    9.0%

    8.5%

    8.6%

    5.9

    2.2%

    4.4%

    7.1%

    8.3%

    6.0

    4.5%

    4.0%

    6.0%

    6.2%

    6.1~6.2

    2.8%

    4.8%

    7.4%

    8.8%

    6.3~6.4

    0.6%

    2.7%

    4.4%

    5.1%

    6.5

    0.4%

    1.3%

    1.8%

    1.7%

    合計5.3~6.0

    69.7

    68.1

    66.5

    67.5

     女性

    HbA1c

    40~49歳

    50~59歳

    60~69歳

    70歳以上

    5.1~5.2

    15.8%

    9.3%

    5.0%

    5.1%

    5.3

    11.7%

    8.5%

    5.6%

    5.3%

    5.4

    12.4%

    11.0%

    9.0%

    7.7%

    5.5

    12.1%

    12.3%

    9.6%

    10.1%

    5.6

    10.8%

    12.6%

    11.8%

    10.5%

    5.7

    8.1%

    10.6%

    12.3%

    9.9%

    5.8

    6.4%

    9.4%

    12.0%

    11.1%

    5.9

    4.7%

    8.3%

    8.3%

    9.5%

    6.0

    2.8%

    4.9%

    7.2%

    7.5%

    6.1~6.2

    2.5%

    5.1%

    8.1%

    9.7%

    6.3~6.4

    0.6%

    2.0%

    3.7%

    4.6%

    6.5

    0.4%

    0.7%

    1.1%

    1.8%

    合計5.3~6.0

    69.0%

    77.6%

    75.8%

    71.6%

     

    さて糖尿病患者の治療で血糖値を

    どの位にコントロ-ルしたいのか

    色々な基準があります。

     

    ●  HbA1cのコントロ-ル2つの目標値

       指標

    優

    良

    不十分

    不良

    不可

    日本糖尿病学会

    5.8未満

    5.8~6.5未満

    6.5~7.0未満

    7.0~8.0未満

    8.0以上

    国際標準値

    6.2未満

    6.2~6.9未満

    6.9~7.4未満

    7.4~8.4未満

    8.4以上

    この目標値では  日本糖尿病学会は6.5未満が良

             国際標準値は6.9未満が良

    メタボ検診の数値とは明らかに矛盾する数値です。

    しかも日本の基準は国際標準値より厳しいことがわかります。

     

    さてHbA1cでは最近注目すべき研究が発表されました。

    ●  ACCORD試験 米国立衛生研究所の下部組織の研究

     2型糖尿病患者で血管疾患リスクの高い

     患者約1万人を2群に分けて調査

       患者の内容

        平均年齢       62歳

        平均病歴       10年

        平均HbA1c    8.2%

        心血管疾患既往  35%

        高リスク患者   65%

       標準治療群(治療目標を緩くした、のんびり治療)

         HbA1cを7.0~7.9にすることを目標にした。

       集中治療群(治療目標を厳しくした厳格治療)

         HbA1cを6.0未満にすることを目標にした。     

     2001年に調査開始、

     2009年に終了の予定が2008年2月6日中止            

     2010年に結果報告が発表された

     

    標準治療群

    集中治療群

    患者数

    5,123

    5,128

    HbA1c の目標

    7.0~7.9%

    6%未満

    治療結果

    7.5%

    6.4%

    死亡数(平均4年間追跡)

    203人

    257人

    死亡率(1000人/年当り)

    11人

    14人

     注:厳格に治療したほうが3年半で

       死亡数が26.5%も増えてしまったのです。

    この結果で調査は中止されました。

     

    血糖値をあまり無理して下げようとすると

    薬も増え副作用も出ます。

    むしろ穏やかに治療したほうが

    安全なことが証明されてしまったのです。

     

     

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