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キーワード「中性子」を含む投稿一覧

  • 原発の基本的仕組み

    2020/06/25
    15:52

    電気の作り方には色々ありますが、ソ-ラパネルや化学反応を利用した発電以外は

    基本的には発電機のタ-ビンを回すことで発電します。

    自転車の発電と同じ原理です。

    タ-ビンを何の力で回すかです。

    風の力で回せば風力発電、水の力で回せば水力発電です。

     

    産業革命で水蒸気の力で回す事が出来るようになって蒸気機関が出来ました。

    水が沸騰して水蒸気になった時1600倍の容積になると言われます。

    その膨張圧力でタ-ビンを回すことが一般的に行なわれています。

    要するに何かを燃やしてその発熱で水を沸騰させて蒸気を作るのです。

    石炭、石油、ガス、ゴミ、木屑・・・・そして原子力発電です。

     

    原理は単純なのですが、原子力の場合はウランを分裂(燃やす)させて熱(エネルギ-)を作ります。

    分裂させるためにウランに中性子をぶつけますが、分裂が急速に進行すると爆発するし、

    中性子のスピ-ドが早すぎてもウランを上手く分裂させることが出来ません。

    また分裂時のエネルギ-は強大なために必要以上な過熱を防ぐため絶えず冷却が必要です。

    上手く分裂を進めるためには難しいコントロ-ルが必要になります。

     ●ウランにぶつける中性子の数を一定に保つ

     ●減速剤で中性子のスピ-ドを遅くする(スピ-ドが遅くなった中性子は熱中性子とも呼ばれる)

     ●加熱を防ぐ冷却材を使用する

    これらの制御の方法で色々なタイプの原子炉に分類されます。

     

    「中性子の数のコントロ-ル」

    ウランに熱中性子を衝突させると核分裂を起こします。

    分裂したウランは数個の中性子を放出し、その中性子が他のウランに衝突してまたウランは分裂します。

    そのままでは連鎖的に分裂が拡大しますから余分な熱中性子をウランに衝突しないように吸収する必要があります。

    主として制御棒が働きます。

    制御棒を抜くと中性子は自由に動き回り、

    挿入すると中性子を吸収しますから分裂は停止します。

    制御棒は核燃料ウランの棒や束ねた集合体の隙間に入ります。

    事故やトラブルがあったとき瞬間的に制御棒が挿入され核分裂は停止します。

    核分裂が停止した後も放射性元素は崩壊を続け膨大な熱(エネルギ-)を出します。

    そのため数年間は水で冷却する必要があります。

    今回の福島の事故ではせっかく核分裂は停止したのに

    地震による破損で水が抜けてメルトダウンをしてしまいました。

    その他に水(軽水)や原子炉の構造物も中性子を吸収します。

     

    「減速材の違い」

    通常の中性子は高速中性子と言われ飛ぶスピ-ド速いためウランを通過してしまいます。

    そのため減速材で中性子のスピ-ドを遅くして熱中性子にします。

    減速材として日本では通常軽水を使用します。

    軽水とは普通の水の事です。

    そのため日本の原子炉は沸騰水型軽水炉とか加圧水型軽水炉などと軽水炉と言われています。

    沸騰水型や加圧水型については後ほど説明します。

    そのほかの減速材には重水を使用する重水炉や黒鉛を利用する黒鉛炉があります。

    ●重水  

     水はH2Oですがその場合のH(水素)の内容ですが、通常の水はH-1です。

     重水はH-2です。

     H-1には中性子がありませんが、H-2には中性子が1個含まれます。

     そのため中性子1個分だけ重いので重水と言われます。

     *黒鉛を利用する炉として有名なのは事故を起こしたチェルノブイリです。

     

    「冷却材の種類」

    水は冷却効果が高いので基本的には減速剤を兼ねて水が使われます。

    その外には重水、ガス、液体金属なども利用されます。

    ●実現の可能性がない高速増殖炉「もんじゅ」では液体ナトリウムが利用されています。

     

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  • 元素の基本の形

    2020/06/18
    16:04

     物質の最小単位を元素といいます。

    中心に原子核がありまわりを電子が飛んでいます。

    まず元素の基本的な図です。

    SCN_0018

     

    まるで宇宙の太陽系と似たような形をしています。

    中心の原子核が太陽で飛んでいる電子は水星、金星、地球のようなものです。

    ●電子殻

     電子は惑星のように原子核の周りを飛んでいます。その軌道をを電子殻といいます。

     惑星では軌道は1つの軌道には1つの惑星が飛んでいますが、元素の軌道は、軌道によっていくつもの電子がとびます。

     電子殻(軌道)は原子核に近いほうからK・L・M・N・O・Pと名づけられてます。

     K殻には電子が2個、L殻に8個、M殻に18個、N殻に32個・・・・

     電子は内側の原子核に近いほうから埋まっていきます。

    ●電子の数と位置

     軌道を飛んでいる電子の数は原子核に含まれるの陽子の数と同じです。

     例えば水素は陽子が1つですからK殻に電子が1個飛び、陽子が2つのヘリウムはK殻に電子が2個飛びます。 

     陽子が10個のネオンはK殻に2個L殻に8個の合計10個の電子が飛ぶのです。 

     更に陽子が28個のニッケルはM殻までふさがって28個の電子が飛んでいます。

     電子は内側の殻から埋まって、最後の外側の殻の位置によって元素の性質が決まります。

     それを順番に整理したものが元素の周期表です。縦の系列が似たような性質になっています。

     例えば水素、ナトリウム、カリウム、セシウムは似ていますし、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムも似ているのです。

    ●原子核

     元素の中心にある原子核は陽子と中性子で出来ています。そして陽子の数が元素の名前を決めています。

     1番が水素(陽子1個)、2番ヘリウム(2個)、6番炭素(6個)、8番酸素(8個)、・・・・

     53番ヨウ素(53個)、55番セシウム(55個)、92番ウラン(92個)、94番プルトニウム(94個)・・・・

     と言う元素の番号は原子核に含まれる陽子の数です。

    ●中性子

     原子核を構成しているもののもう一つは中性子です。

     中性子は元素の種類を決める事はありませんが元素が安定か不安定かを決めています。

     不安定な放射性同位元素では放射線を出しながら陽子に変化する事もあります。

     その場合陽子が1個増えます。

     ヨウ素-131がベータ-線を出してキセノン-131に変化する場合がそうです。

     (中性子が1個陽子になるので番号が53番から54番になるだけで総数の131は変わらない)

     水素の中で一番多いH-1には中性子はありません。

    ●中性子の数

     陽子の数が元素の種類ですが、同じ元素でもくっつく中性子の数が異なります。

     例えば陽子1個の水素では中性子が0のものから6個つくものまであります。

     全て水素ですが中性子が0のものは  H-1

     1個のものは H-2

     2個のものは H-3

      注:福島の事故で汚染水で除去できないトリチウムはH-3です。

     6個のものは H-7 といいます

    ●元素の一般的な呼び方

     よくストロンチウム-90、ヨウ素-131、セシウム-134、ウラン-235・・・等と言われます。

     この場合後ろについている数字は陽子と中性子の合計の数です。

     その合計の数字で安定した同位元素(アイソト-プ)と、不安定な放射性同位元素(ラジオアイソト-プ)に分かれるのです。

     陽子の数は同じですから元素の種類は同じです。

     中性子の数で安定・不安定が別れることになります。

     「元素と安定」のところで一覧表がありますので参考にしてください。

     

    1つの元素の種類で安定している物でも不安定なものでも、元素の働きとしては同じです。

    ですから私たちの体は入るときには放射線を出していても安定した元素と同じように取り込んでしまいます。

    安定してようがしていまいが、ヨウ素はヨウ素、セシウムはセシウムで同じで区別されません。

    放射線を出すか出さないかだけなので私たちの身体は区別出来ないので困った事です。

     

     

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