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キーワード「労工訓練所」を含む投稿一覧

  • 石門俘虜収容所と訓練供出

    2020/07/29
    16:27

    討伐で強制連行された中国人は

    収容所に収容されました。

    いくつかあった収容所の内、

    石家荘(石門とも言う)戦争俘虜収容所が

    一番大きい収容所でした。

    石家荘は華北の要衝で

    日本軍も多くの部隊を駐屯させていました。

    収容所は第110師団司令部と

    特務情報機構(六条公館)に直属し、

    華北労工協会が管理していました。

    場所は石家荘駅の東南にあって

    面積は約18.5ヘクタ-ル(約56,000坪)と言われています。

    通称は俘虜収容所、労工教習所、労工訓練所と呼んでいました。

     

     注:収容所は北京、保定、済南、徐州、塘沽、大連にもありました。

     

    討伐で連行された中国人が軍人であった場合、

    ジュネ-ブ条約違反になりますので、

    一定期間訓練所で訓練し、

    元俘虜、元帰順兵として、

    供出機関を通じて日本へ送り出したのです。

    収容所の訓練とは

    重労働と虐待を機械的に繰り返すことや、

    洗脳(日の丸、君が代、皇居遥拝)で

    反抗する気力を失わせる事でした。

    また、ぎっしり詰込まれていたため

    病気や事故などでかなりの死亡者があったようです。

     

    ●曹栄躍 回想記「我所知道的南兵営」 1984年7月

     収容所で戦争捕虜に最も脅威となったのは

     疾病と疫病であった。

     数百人が1部屋にぎっしりと詰込まれ、

     虱、蚤、南京虫が固まっていた。

     オデキ、疥癬が蔓延し、恐ろしい伝染病が流行し、

     死の恐怖がすべての人を脅かしていた。・・・・

     収容所の病棟は3棟あった。・・・・

     伝染病と老弱重病者は3等病棟に入れられ、

     死ぬのが早められた。

     病棟は板を寝床とし、

     伝染病棟には地面に厚く石灰が敷かれて、

     赤痢、チフス、コレラ、猩紅熱に罹った病人は

     ここに隔離され、医療も薬品もなく、

     食事もとれず、水も飲めず、

     自然のままに任せるしかなく・・・・

     まだ息をしており治療すれば助かるのに

     死体置場に運ばれた者もいた。・・・

     厳寒の冬には・・・・

     病棟で凍死し、耳や鼻、睾丸が

     鼠に噛み切られているのがしばしば見かけられ、

     まことに凄惨な状況であった。・・・・

     死体をまるで刈り取った後の

     コウリャンのように束ねて、

     車に積み込んで運び出した。・・・・

     死体は休門義地の「万人坑」に投げ込んだ。

     1944年、日本軍は洛陽作戦で、

     短期間で石家荘に

     1,300人あまりの国民党の捕虜を送ってきたが、

     距離が遠かったので傷病捕虜は

     食事も摂れず水も飲めないまま、

     有蓋貨車に何日も閉じ込められ、

     石家荘に着いて汽車を降りない内に大量の死者が出た。

     収容所に入れられてから、

     人が増え過ぎたため条件が劣悪で、

     毎日数十人が死亡、

     最も多い時は、1晩に290人以上も死に、

     三輪人力車は運びきれず、

     トラックで外に運び出した。

     

    1939年設立から1945年の6年間で

    約50,000人が収容され、

    20,000人余りが虐待されて死亡し、

    約30,000人が労務者として

    日本に連行されたと言われています。

      (元・労工訓練所副所長 張子元 回想録)

     

     

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  • 移入の具体的実施に向けて

    2020/07/29
    10:15

    移入の手続きを大まかに言えば

    1 企業は労働者の希望人数を厚生省に申し込む

    2 厚生省は大東亜省に通知する

    3 大東亜省は北京日本大使館に指示する

    4 大使館は供出機関や日本軍に依頼し、

       集める(強制連行)

    5 企業は募集金を支払い労務者を受け取り、

       各事業所で働かせる(強制労働)

    6 金は現地日本軍に入る

       注:まるで奴隷の売買と同じ仕組みです。

     

    昭和17年11月、閣議決定の後に

    企画院第三部は「華北労働事情調査団」を組織します。

    その時に希望者リストが準備されたました。

     

    ●調査団の人員

     12月11日の極秘文書「華人労務者移入に関する件」より

     ☆関係諸官庁   

       大東亜省・企画院・厚生省・内務省・商工省・・・・

       7官庁から各1名

     ☆民間側統制会  

       石炭・鉱山・鉄鋼・土木等

     ☆企業(20名)   

       鉱山-三井、三菱、他

       炭鉱-北海道、他

       港湾-新潟、伏木、他

     

    視察団は12月19日に北京に向かいました。

     

    中国側(現地の日本組織)担当者は

    華北労工協会、新民会、日本大使館労務課、

    華北運輸等、30名でした。

      注:新民会は1937年に出来た啓蒙思想団体、

        1940年には北支那方面軍の宣撫班と統合

     

    視察の結果、移入は困難な見通しとなりました。

    ☆華北の労働力不足に加え、

     食糧難と物価高騰で日本への移入困難

    ☆同一資本系統の炭鉱より熟練工を出す事は、

     現地炭鉱側で難色、

     特に三井系の炭鉱では反対

     

    しかし、それでは困るということで次のようになりました。

    ☆俘虜は作戦行動でいくらでもあつめられる。

     収容設備等にもよるが内地移入なら喜んで供出する。

     

    その結果、まずは少人数を1年間移入してみて、

    その結果で本格移入するという事に決まりました。

    そして1年後の次官会議決定になるのです。

     

    この視察の結果を受けて、

    まともな手段では労務者を集められないとし、

    強制連行が始まったのです。

     

    また、俘虜(捕虜)に付いては

    「ジュネ-ブ条約」加盟していたため、

    元俘虜、元帰順兵という名称にして

    「元は捕虜や兵士だったが、

    改心して良民になった」としたのです。

     

    改心する場所として

    「俘虜収容所」「労工訓練所」が作られました。

    注:ジュネ-ブ条約 

      捕虜の人道的取扱、捕虜酷使の禁止等の条約。

    日本は調印はしたが、

    軍部の反対で批准できなかった。

    第二次世界大戦が始まってから、

    連合国は日本人捕虜と抑留者には

    ジュネ-ブ条約を守るので、

    日本にも守るよう求めてきた。

    1942年1月陸軍省が了解したので

    日本もジュネ-ブ条約を守ることを発表した。

     

     

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