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キーワード「宏済善堂」を含む投稿一覧

  • 里見機関

    2020/07/12
    11:59

    政府や興亜院の指導で出来た阿片販売商社である

    「宏済善堂」は責任者が里見甫(さとみはじめ)であったことから

    里見機関と呼ばれました。

    里見のことを書くとかくと長くなりますので避けますが、

    大陸浪人のような形で中国の新聞界に身を置き、

    その後奉天で関東軍第4課の宣伝工作を担当します。

    そこで多くの軍人から信頼を受け、

    軍が表面に立てない特殊工作を任せられるようになりました。

     

    当時、軍としては昭和天皇がしきりに軍の

    阿片への関与を気にする発言をしていたため、

    表立った行動は取れず、

    隠れ蓑として別機関を作る必要に迫られていました。

    丁度その頃参謀本部第8課(注:謀略担当のために出来た課)

    課長になった影佐禎昭大佐は信頼厚い

    里見甫に裏機関を任せたと言われています。

    注:直接関係ありませんが自民党の谷垣禎一氏は影佐の孫に当ります

    里見はその後阿片の販売(特にイラン阿片)に力を入れ、

    闇の帝王として君臨するようになったのです。

     

    アメリカ軍は里見を最重要人物としてマ-クしていました。

    敗戦時カバン1つで帰国ししばらく潜伏しましたが、

    1946年に民間人A級戦犯第1号として逮捕されました。

    しかし何故か無罪放免になりました。

    もしかしたら連合国や中華民国も

    里見と裏で関係があったとされていますので、

    曝露されるのを嫌がったのかもしれません。

    里見が無罪放免になったため

    膨大な阿片に関する記録は闇に埋もれてしまいました。

    里見は1965年に亡くなりました。68歳でした。

     

    戦中、中国や満州で活躍した政治家や経済人の

    殆どが里見の世話になったといわれます。

    そのせいで葬儀は大変盛大で、

    日本の政財界を代表する人物が殆ど焼香に来たと言われ

    1日では終わらなかったそうです。

     

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  • 三井・三菱の阿片輸入

    2020/07/12
    11:52

    軍事用・医療用・中国人民に対する販売・・・・の為

    いくら生産しても阿片は足りなかったのです。

    また満州や蒙彊地区の天候不順で

    安定した生産が出来ないため輸入もかなり行なわれていました。

    特にイラン産阿片に付いては

    三井物産と三菱商事がイランの阿片専売公社から

    阿片を買い付ける権利を得るため

    激しい競争を繰り広げていました。

     

    ●中山詳一郎イラン公使から広田弘毅外務大臣に宛てた

       極秘電報 1938年1月25日 (原文カナ)

     本邦向け阿片の輸入に関する当地 三井、三菱出張員間の協定は

     本年3月6日までの事態を協定したるものにて・・・・

     右期日到来せば両社の間に

     激烈なる競争が行なわれることは予想せらるるところ、

     しかも相手方は1つの専売公社なるが故に、

     容易に先方のために操らるべく・・・・

     かくの如きは・・・・

     我々に不利なることは両社とも理解はしているらしいが、

     阿片取引は年600万円に上る大取引なる上・・・・

     

    その後、三菱商事がイランと独占契約を結んだため、

    三井物産は別の独自ル-トで陸軍に阿片を納入しました。

     

    1939年3月14日には

    三井、三菱の抗争に手を焼いた外務省の調停により

    両社協力して買い付けをするという申し合わせが出来ました。

     

    ●満州国の阿片が不足したため、

     三菱商事は1938年12月13日、

     3000箱のイラン産阿片を輸入する契約をイランと契約し、

     那の方は三井物産が輸入する事とした。

     

    三井物産の輸入実績表があります。

    ●三井物産(株)によるイラン産阿片の輸入

         時期

    箱数

    ポンド

    金額(円)

    船舶名

    売却先

    1938年4月

    428

    68,480

    2,808,000

    新嘉披丸

    上海維新政府アヘン局

    1939年1月初

    972

    155,520

    4,677,264

    赤城山丸

     同上

    1939年4月26日

    1,000

    160,000

    4,114,286

    同上

    中支アヘン局

    1939年10月

    1,000

    160,000

    4,812,000

    多摩川丸

     同上

    1940年10月26日

    500

    80,000

    2,469,136

    最上川丸

     同上

    1940年11~12月

    500

    80,000

    2,291,000

    加茂川丸

     同上

    合計

    4,400

    704,000

    21,171,686

     

     

    注:39年1月と10月の金額は記入されていなかったため、平均値で出しました。

      三菱商事の資料がなく、この一覧表は三井物産のみですから、

      三菱分も入れるとこの倍以上の数字になると思われます。

    注:三井物産は1990年10月、当時の「業務日誌」を公開しました・

    この輸入は一般の貿易統計には載っていないので、国家ぐるみの密輸入と言うことになります。

     

    イラン産阿片は

    宏済善堂(注:政府と興亜院が作って里見甫が責任者)が

    主として販売し、2000万ドル以上の利益をあげたとされています。

    利益は特務機関や興亜院に支払われ戦争遂行資金として使われたのです。

    注:東京裁判での里見甫の証言から

    当時の為替レ-ト(1ドル=4円)で計算すると8000万円以上です。

    当時で8000万以上だと

    現在では2000億円位でしょうか?

    よく分かりませんが・・・・

    戦争が日本に不利になり船で運ぶ事が困難になると、

    改めて蒙彊阿片が登場します。

    この阿片も三井物産が扱う事になりました。

     

    ●里見甫の宣誓口述書 極東国際軍事裁判にて

     1939年の末頃には宏済善堂は蒙古アヘンも販売しておりました。・・・・

     大部分は中華航空(株)所有かつ所用の飛行機により運ばれました。

     この蒙古からのアヘンはペルシャアヘンと別途に扱われました。

     東京にある興亜院本部は各支部の

     必要とするアヘンの要求を蒙古(彊)政権に通知しました。

     蒙古政府はアヘンを北支の中央分配地北京、

     中南支の分配地・上海に向け出荷しました。・・・・

     宏済善堂がペルシャアヘンで儲けた利益は

     約2000万ドルにも上りました。

     それは特務部のある間は特務部に、

     それがなくなってからは興亜院に支払われました。

     アヘン分配の方針は南京政府(注:傀儡政権)

     及び興亜院によって決定されました。

     その方針は、

      1.蒙古(彊)政府の歳入

      2.南京政府の歳入になりました。・・・・

     宏済善堂の売ったアヘンの量は1941年に最高に達しました。・・・・

     大体ペルシャアヘン4000函、蒙古アヘン1000万程であったと思います・・・・

     

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  • 華中占領地区の阿片政策

    2020/07/12
    11:16

    1938年3月、南京に日本の傀儡政権として

    「中華民国維新政府」が出来ました。

    維新政府設立と同時に日本軍の特務部は解散となり、

    興亜院華中連絡部が発足しました。

    維新政府と興亜院の指導で8つの大きな阿片商を集めて

    「宏済善堂」という阿片販売商社が作られ、

    表面上の責任者は中国人がなりましたが実質の責任者として

    里見甫(中国名 李見夫、利鳴)が就任しました。

    その後、傀儡政権は実権がなく手を出せないため、

    阿片販売の一切は里見甫が率いる

    宏済善堂の思うがままになりました。

     

    里見は陸軍の極秘の指令で動いていたため、

    現地の日本側機関も手を出せず、

    東京の軍中央との打合せで内密に全てが動いていきました。

     

    ●上海におけるアヘンの状況

    H・Fギル(イギリス人・上海国際共同租界警察局)

    東京裁判証言

     ◎日本軍の占領以前に、

      上海地区で公然とアヘンの売買はまったくありませんでした

     ◎1938年10月頃、上海西部に12ケ所のアヘン吸引所を作る計画がでました。

      そこに20名のアヘン販売者を置くこととなりました。

     ◎アヘンは上海にはほとんど日本の船によって輸送されました。

      積み下ろしも日本側の埠頭でした。

     

    ●南京についての報告書 M・Sベ-ツ     

    (アメリカ人・金陵大学歴史学教授)

     ◎麻薬についての商売は公益事業とされたのであります。・・・・

      アヘンが公の店、すなわち政府の店で売られるようになり、

      またアヘン窟の広告が政府の新聞に出てくるようになりました。

     ◎1938年10月には営業の出来るアヘン窟が175あり、アヘンを販売する所は30ありました。

     

    上記のベーツ報告書は1939年11月25日 

    UP電で世界に知られる事となりました。

     

    日本の領事館でも問題になりました。

    ●上海 三浦義秋総領事から野村吉三郎外務大臣への電報

    1939年11月27日(原文カナ)

     25日、金陵大学教授ベイツは

     広東に於ける麻薬取り締まり状況に関する

     調査報告を発表せるが

     「ユ-ピ-」はその要点を電報し、

     同日の「イブニング・ポスト」及び

     26日の「チャイナ・プレス」はほとんど全文を掲載せり

     ◎要旨左の通り

      南京に於いて免許せられた

      阿片販売人、吸引所、旅館多数ある外、

      多数の闇取引行なわれ居り

      少なくとも市民の1/3は中毒者なり

      阿片は主として満州国より、

      次いで「イラン」より日本商人の手を経て輸入せられ・・・・

      維新政府行政院の阿片収入は毎年300万元に上り、

      同政府の主たる財源となれ居り。

      日支双方(注:日本政府と南京傀儡政府)とも現行の阿片販売制度は

      政府維持の為欠くべからざるものと称し、

      憲兵特務機関も利益を分割し居れり

      政府官吏及び警察官にして中毒し居るもの多数ある由なり。

      尚「ヘロイン」吸引も増加し

      毎日2~30の中毒者の死体発見せらる・・・・

      (チャイナ・プレス社説には)現在の事態は

      単に無責任なる日本人の所作為と証するを得ず

      日本政府及び国民全部が全責任をおうべきものなり 

      過去50年間日本の征服する所必ず麻薬を伴えり・・・・

     

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