さてインフルエンザが恐いかどうかですが・・・・
資料にありますが、
今流行っているインフルエンザはまれに見る
軽いインフルエンザです。
さっき使ったのと同じ資料です。
*資料 インフルエンザによると思われる死亡統計
年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2009年 11月10日現在 |
死亡者数 | 1171人 | 694人 | 1818人 | 865人 | 696人 | 57人 |
2003年1171人、2004年690人・・・・今年がまだ57名でしょう
そうすると過去に流行ったインフルエンザで
おそらく一番軽いインフルエンザだろうと・・・・
そこで過去に流行したインフルエンザの
一覧も資料に載せました。
◎資料
年 | A型の種類 | 流行の程度 |
1889~1890 | H2N8型 注1 | 重篤なパンデミック |
1900~1903 | H3N8型 注1 | 中程度の流行 |
1918~1919 | H1N1型 注2 | 重篤なパンデミック(スペインかぜ) |
1928~1929 | H1N1型 | 重篤な流行 |
1932~1933 | H1N1型 | 重篤な流行 |
1933~1935 | H1N1型 注2 | 軽度の流行 |
1936~1937 | H1N1型(Aソ連型) | 重篤な流行 |
1946~1947 | H1N1型 | 軽症だが流行は広範囲(アジアかぜ) |
1957~1958 | H2N2型(アジアかぜ) | 重篤なパンデミック |
1968~1969 | H3N2型(A香港型) | 中程度のパンデミック |
1977~1978 | H1N1型 | 軽度のパンデミック |
注1:1890年以前に生まれた人の血清の後付検査による
注2:当初は豚とされHswとされたが
現在はH1の変異型とされる
1979年以降はH1N1型とH3N2型が交互あるいは一緒に流行しています。
先ほどのウイルスの図にありましたが、
A型インフルエンザの場合表面は
大きく分けて二種類の突起があります。
HとNです。
Hだけで15~16種類、Nだけで8~9種類あります。
それを掛け合わせると、144種類にもなります。
それがとかH2N8やH1N1と言われる型です。
その中でも人間に感染するものも、
しないものもありますので144種類は理論上です。
表の上の3つ、注1と注2は昔のことですから
分からなかったのですが、
あとで調べて分かったのです。
実は我々生まれてから1年の間に
身体に何かのウイルスに感染します。
初めて感染したウイルスの記憶と言うのは
人間の身体に記録されます。
ちょっと難しい言い方ですがこの事を
「初感染抗原原罪原理」と言う言い方をします。
私たちの身体に記憶された
記録を調べると最初に感染した
ウイルスがわかります。
つまり生まれたときに何のウイルスが
流行していたか分かるのです。
その考えで今流行っている
2009A型を調べたグラフがあります。
アメリカの疾病センタ-で5月に調べたものです。
◎資料 アメリカCDC5月22日週報から
今回のインフルエンザの抗体を持っている年代です。
64歳以上の人の抗体が上がっていますね。
という事は今流行っているインフルエンザは
最近では64年前に流行った型だということです。
だから年寄りはかからないのですね。
このことが分かってあわてて
豚じゃないと訂正しました。
豚は何の関係もなくて単に64年ぶりに流行ったのです。
ですから新型と言う言い方は止めましょうとなりました。