和解

講演テ-マ

「今も論争が続く南京事件の真実は?」

日時   2012年10月19日(金)午後6時から

場所   東京都内某所

主催   都内NPO団体

 

[和解]

黒板に和解と言う文字を書きました。

最近の外交問題、特に中国や韓国とのギクシャクを見ていると、

どうも日本は周辺の国々と

和解が出来ていないのじゃないかと言う気がします。

先の戦争で日本がアジアの国々に迷惑を掛けた件でです。

ドイツやイタリアは和解が出来ています

じゃあ和解とは何なのだろうか・・・・

その辺りから考えてみようと思います。

日常生活でも交通事故やケンカがあります。

レストランの食中毒、エレベ-タ-事故、今回の東電の原発事故もあります。

そのような時にどのようなステップで和解になるのか?

●調査

 まずどんな事件だったのか自ら調査、検証をしますね。

 原発事故でも東電・政府・国会・民間と4つの事故調査委員会があります。

 勿論他人の手に委ねる事が正確なのかもしれませんが、

 自らが「どこに問題があって、どこにミスがあったのか」を検証する事は大事なことです。

 それが第一歩です。

●責任者処罰

 問題を起こした責任者が誰なのか?

 これを明らかにすることも大切です。

 会社だったら責任者のクビか格下げ、犯罪なら刑務所・・・

 色々な処罰が行なわれます。

●謝罪

 よく調査をしました。

 そして責任者を処罰し二度と繰り返しません。

 大変申し訳ありませんでした。

 なんとか許してください・・これが謝罪です。

 これは迷惑を掛けた相手に対してきちんとなされなければなりません

 これをしないと誠意がないとみなされます。

●償い・賠償

 ですからこれだけ迷惑料をお支払いします。

 誠意を形で示すと言う事です。

 交通事故の保険、離婚の慰謝料、原発事故の賠償金・・・皆そうですね。

 これらのことが出来て初めて和解へと進む事が出来るのです。

 そして二度とこのような事を繰り返さないために

 改善して次の世代に申し送りします、という作業があります。

●祈念施設

 記憶を後世に残すため、事実や資料を展示する施設を作ります。

 靖国神社や原爆ド-ム・・・沢山あります。

●教育

 次の世代に正しい歴史を伝えるようにきちんと教科書に記載し、教育に生かします。

 

これらのことが全てできた時に初めて和解です。

さて日本はきちんを和解の条件を満たしているでしょうか?

上記のことを改めて一つ一つ考えると、どれ一つきちんとしていません

戦勝国が勝手に東京裁判を開いたと言う人がいますが、そのとおりです。

そのとおりですが、結局は私達や国家は自らがなにもしていないと言う事です。

ですから戦後育ちの人たちは何も知らないで民主主義の中で育ちました。

それは素晴らしい事なのですが、

周辺諸国の国々と和解が出来ていないのだという事も知らないで育ったのです。

何も知らないと言う歴史観の中で

中国や韓国との揉め事を考えるとどうしてもギクシャクしてしまいます。

 

何も知らないため、

戦後の平和運動や平和教育は「日本は被害者」である、という事が中心で

「原爆を落とされた」「空襲はひどかった」「沖縄はひどかった」「暮らしが大変だった」・・・

だから二度と戦争はイヤだとと言うことになります。

そこには「日本は加害者だった」と言う視点が抜けているのです。

さて前置きが長くなりました。

本題に入ります。

 

戦後の日本人の間でよく真相が知れらていないことの一つに南京事件があります。

よく事件の事を南京大虐殺と言いますが、

虐殺だけではなく多くの忌まわしい事件を含みますので

私は南京事件と呼んでいます。

いまだに南京事件があったのかなかったのかと言う論争があります。